からかうように後ろから覗き込むようにしながらこちらを伺う
罵詈雑言が書かれた教科書を見ながら煽るようにして吐き捨てる
了承も得ずに周りの目を気にせず構ってくる
意味深な言葉を残してバッグを持ち教室を後にする
まだ、3時間目
よく、3階の廊下で屯っている子達と帰るのだろうか
やっぱり、やることが違う
例えば、こんな私に構ったり____
茶髪ロング
いかにもリーダー気取りのクラスメートがぶっきらぼうに言い放つ
告白かっての
まぁ、そんなこと口が裂けても言えるわけでは無いので心の中に閉まっておく
この時いつもとは違う雰囲気で笑う女子たちに気づいていれば、こんなことにはならなかったかもしれないのに
放課後になり、チャイムと同時に教室を出る
当たり前に気が乗らない
どんなことをされるのか、何を言われるのかそんな恐怖で
胸がいっぱいになる
早く済ませなきゃ
そう思いながらも1歩1歩踏み出す度に足が重くなるように感じる
重い足取りで廊下を歩く、すると
ポンッ
と、不意に誰かに方を叩かれた
肩に鞄を回して驚くように話すロボロ
ぎこちない返事を返す
無意識にキョロキョロと人目を気にするように目を配らせてしまう
ふと、思い出したように提案する
時計を見ると、4時30分を指している
あの人の言っていたことが耳の奥で木霊する
半ば無理やり話を切って急いで体育館裏へ走り出す
ごめんね、ロボロ
息を荒くしながら立ち止まる
目の前にはあの時の女子生徒3人____
と、体格のいい5人の男子生徒
男子生徒が女子生徒の肩に腕を置きながら聞く
や……?
ヤる?
お、かされる?
何……言ってるの?
この、人た、ち
どんどん近ずいてくる
後ろは壁
されるがままに連れていかれる
恐怖で声も出ない
足が震え出す
頭が混乱して、なにも考えられなくなる
助けてだれか、助けて
た す け て
やほやほ
久しぶり皆さん
かなり遅〜〜〜い更新
いじめムズい
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。