もう、もういいよ
…やめて、これ以上
生きる希望出さないで
生きてほしい?そんなの、いつか思わなくなるのに
俺はそう言い残し自分の病室へと戻って行った
あと数週間…か、
もう慣れた。悲しくないはずなのに
一人の少年がいる病室には、その言葉が静かに響いた
一日、二日三日……十日がたった
明らかに体が弱まっていることは分かりきっていた
手すりで移動するのもギリギリだ
この病院の屋上は俺は一番好きな場所だった
風がちょうどよく気持ちいい
人も少ないからゆっくりできる
大好きな本もよく上で読んでいた
どうせもうすぐ死ぬ身だ、大好きなところで過ごしたい……そう思っていたのに
ガタッ
俺は階段を踏み外してしまった
そのまま……
階段で体を打ちつけられた後、床に頭を思いっきりぶつけてしまった
鈍い音が響く
声もあまり出ない
先生はすぐに俺を助けるために手を尽くしてくれた
だけど、もう助からない
これは俺が一番わかっていた
今思えば、体が弱って動くのも精一杯なのに…階段なんか登るんじゃなかった
後悔してももう遅い
先生が何か言ってたな…
あぁ…もう限界……
俺は目覚めることのない深い深い眠りについてしまった
眩しい…
『起きたか』
『妾は神。簡単に言えばこの世の長だ』
『まぁそうだろうな……本題に入ろう』
『汝は死んだ。転落事故らしいな』
そういえば……
記憶が徐々に蘇る
『覚えておらぬか?まぁいい……お前の生前を見た』
『汝が可哀想だ。普段ならこんなことはしないのだが…あまりにも可哀想だと思ってな…』
『汝の転生先を選ばせよう』
『そうだろう……例えば、汝が生前読んでいたBLの世界はどうだ?』
『転生者も多い』
『そうか…じゃあ特別だ、次の人生楽しめよ』
神様の言葉と共に目の前が白く塗りつぶされた
pr

転生後(BLの世界)
あなたの名字あなたの下の名前
性:男性
あなたの名字家は容姿端麗で有名でありその中の次男として産まれてきた
体が弱く過度な運動は控えないといけない
椿の弟
高校二年生
転生前
あなたの名字あなたの下の名前
性:男性
中学入学前に病気を患い中学二年にして亡くなった
原因は病気による身体の弱体化からの転落事故

あなたの名字椿
性:男性
容姿端麗で有名なあなたの名字家の長男として産まれてきた
容姿に自信があるため恋人を作っては振るを繰り返していた
あなたの下の名前の兄
大学一年生















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。