樹「へへっ笑 今日一緒に事務所行こ!」
あなた「へ?」
樹「いいから!いいから!」
樹「ずっと言いたかったことをメンバーに言えるんだもん」
樹「その前に風磨に報告!」
樹「って言いたいけどまずやりたいこと忘れてたw」
樹「チュッ おはようあなた」
あなた「んっ…// 何?そんなことやりたかったの?w童貞かよw」
樹「ちゃんと卒業てますぅだ」
あなた「ははっ笑 童貞ちゃん可愛いw」
樹「童貞じゃねぇし、俺の彼女の方が可愛い」
あなた「あ"?お前彼女いんの?」
樹「いるよ?ここにねギュッ」
そんなことすんなよ…
もう、樹にバレたら終わりなのに
いなくなりたくない…
ずっと、この時間に居たい…
あなた「はぁ、やっぱ童貞だわw」
樹「だから違うって!!!笑」
あなた「ほら、おいで 目玉焼き作ってあげる」
樹「マジ?!あなたの手料理?!」
あなた「手料理っていう言っても誰でも作れるけどね?笑」
樹「いや、あのあなたが料理をするなんて…」
あなた「今日は特別w」
今日が最後なんだ…
やりたいことを沢山する
私がいなくなる前に
樹が思い出す前に
一緒に料理を食べて
一緒に笑いあって、
沢山くっついて
……
こんなこと思っても結局出来るのは昼までの時間
樹にバレたらもう私はここには居られない
辛いよ、寂しいよ…
もっと樹の"彼女"として一緒にいたい
でも、…そしたら私のことを樹は忘れられない
こんな、この世に居もしない、人間のこと本当はもう忘れてもいいはずなのに…
ずっと覚えてくれてる樹…
私が苦しめてるんだよなぁ…
大好きな人なのに…
誰よりも愛してる人なのに…
辛いなぁ…笑
辛くて仕方ない…
でも、もっと辛い思いしてるのは愛しの人
だから、今日お別れして楽にしてあげる
樹、今だけでいい
私の大切な"彼氏"でいてください…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。