第12話

# 手を繋いで構ってと言ってみたら
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2025/08/24 21:08 更新
時透無一郎

ぼんやり空を見上げていた無一郎の手をぎゅっと握り、「構って」と言うと、彼はゆっくり瞬きをした。
「…うん、いいよ。」
短い返事と同時に、柔らかく握り返してくる。その瞳には驚きや困惑よりも、
むしろ純粋な好奇心と温かさが浮かんでいた。
「なんか…あった?構ってほしいなんて、珍しいね。」
優しく首を傾げながら、
彼は指先であなたの手を包むように撫でてくれる。
その無垢な笑顔は胸の奥をじんわり温めてくる。
「じゃあ、ずっとこうしてようか。
 僕も、なんか…落ち着く。」
彼の細い指が絡んできて、
無邪気な視線がまっすぐ注がれる。



冨岡義勇

突然手を握られ、
「構って」と頼まれると、義勇は一瞬固まった。
「……え?」
返事まで数秒の間が空く。
そのまま黙ったまま見つめられ、
ようやく小さくため息をついた。
「……わかった。」
照れくさそうに目を逸らしつつも、
そっと手を握り返してくる。彼の手は大きくて温かい。
「構うって…何をすればいいんだ。」
ぎこちなく問いながらも、手を離そうとはしない。
指先に力を込めて、
あなたを自分の隣に引き寄せる仕草が
不器用な優しさを滲ませる。
「……こうしてればいいだろうか、。」
彼の低い声が耳に届き、心臓が跳ねる。
表情は相変わらず淡々としているが、
耳がほんのり赤いのは気のせいじゃない。



竈門炭治郎

「えっ!?構ってって…!もちろん!」
炭治郎は目をぱぁっと輝かせ、ぎゅっと力いっぱい手を握り返す。
「手、冷たくない?…あぁ、ちょっと温めてあげる!」
にこにこと笑いながら、もう片方の手でそっと包み込むように握ってくれる。
「なんか元気ないのかな…?話聞くよ!」
一生懸命で優しい炭治郎の声に、自然と心が解けていく。
「じゃあ今日は俺がずっと隣にいるね。手も、ずっと繋いでよ!」
元気いっぱいの笑顔で見上げてくれるその姿は、太陽みたいに明るい。



我妻善逸

「えっ!?な、ななな…なんですかそれはぁ!?
 構って!?俺なんかでいいの!?」
突然のお願いに善逸は耳まで真っ赤になり、
慌てふためきながらもぎゅっと握られた手を離せない。
「ひゃぁぁ…!手ぇ繋いでる…!あったかい…!」
顔を覆いそうになりながらも、
視線はしっかりあなたに釘付け。
「もうっ…可愛すぎて無理…!俺、
 今日死ぬのかな…!?」
パニック気味に言いながらも、
手を大事そうに握り返してくれる。
「…あの、その…
 ずっとこうしてても…いいですか…?」
小さな声で囁く善逸の表情は、
恥ずかしさと嬉しさでぐしゃぐしゃ。



不死川実弥

「…は?」
いきなり手を握られ、「構って」と言われて、実弥は目を丸くしたあと、呆れたように笑う。
「お前…そんなこと言うガキみたいな顔すんのかよ。」
呟きながらも、拒むことなく大きな手で包み込むように握り返す。
「ほら、泣くなよ。…泣いてねえ?…まぁいいや。」
頭をぐしゃっと撫でられ、少し乱暴な仕草なのに心地いい。
「しゃーねぇな、今日は俺がつきっきりで構ってやるよ。」
ニカッと笑って、ぐいっと腕を引っ張られ、強引だけど優しい力に安心感が満ちる。



伊黒小芭内

「……なんだそれは。」
不意打ちの「構って」に、伊黒は小さくため息をついたが、その顔はどこか赤い。
「……本当に、お前は仕方ないやつだ。」
小さく呟いて、そっと握った手を自分のマフラーに寄せて温めてくれる。
「誰にでもそんなこと言ってるわけじゃないだろうな。」
蛇のように絡む視線は鋭いのに、指先は驚くほど優しい。
「……今日は俺がそばにいるから、安心しろ。」
低く囁かれ、視線を逸らすその仕草に胸がぎゅっとなる。

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