第14話

温かさ
197
2026/06/14 13:25 更新
短いです
szk side


目を覚ます。

鳥のさえずりが聞こえてくるほど、静かな朝。
鈴木
んん、
鈴木
ぃ"、
腰あたりが痛む。

けど、多分これは昨晩の行為のせいだろうな。
霧矢
ス-、ス-
隣では、すーすーと寝息を立てて寝ている霧矢。

そんな無防備な霧矢の頭をそっと撫でる。
霧矢
ん"〜、
鈴木
ぁ、
霧矢
おはよぉ…
鈴木
おはよ、
起こしちゃった。
霧矢
ふぁ〜…ん"
霧矢
…体、だいじょぶそう?
鈴木
ん、
霧矢
良かった
霧矢
無理だけはしないでね、ほんとに
鈴木
わかってるって
そうは言ったものの、僕の性格上すぐに隠す癖がある。
霧矢
あ、目逸らした
鈴木
ふふ、笑
霧矢
ねぇほんとにさぁ〜、
鈴木
わかったよ
今度はちゃんと目を見て言う。
霧矢
ありがと
椅子に座り、コーヒーを口にする。

犯罪者が、こんな平穏な日々を送っていいのかな、
こんな幸せになっていいのかな。

僕は幸せでも霧矢はどうなのかな。
鈴木
…ねぇ、
霧矢
ん?
鈴木
霧矢はさ、幸せ?
霧矢
…え、?
鈴木
今の生活、幸せ?
霧矢
…鈴木ちゃんとこうやって過ごせて幸せだよ
霧矢
鈴木ちゃんは?
鈴木
僕も、幸せ
霧矢
そっか、
鈴木
こんなに幸せになっていいのかなって、僕には幸せになる資格なんかないんじゃないかって思うくらいにね
今の気持ちを包み隠さず伝える。
霧矢
…そんなこと言わないでよ、
霧矢
鈴木ちゃんは、幸せになっていいんだよ?鈴木ちゃんが幸せじゃきゃ俺も幸せじゃないし
鈴木
……そっか、
霧矢
うん、
霧矢
幸せなのは、悪いことじゃないから
霧矢
胸張って幸せって言っていいんだよ
鈴木
……ありがと、
霧矢
うん、おいで?
そう言って手を広げる霧矢の元へ歩く。
霧矢
はい、ぎゅー
鈴木
あったかい、
ハグによって霧矢に触れる場所から、温もりを感じる。
それと同時に心も温まるような感じがする。
霧矢
きっと鈴木ちゃんは犯罪者が、とか思ってるんだろうね
鈴木
よくわかったね
霧矢
まぁね、笑
霧矢
そりゃ殺された人からすれば俺たちが幸せになることなんて許せないだろうね
鈴木
……やっぱり、?
霧矢
まぁ、そりゃそうでしょう
霧矢
でも、良くも悪くももう関係ないことだから
鈴木
はは、酷いひと、
霧矢
当たり前じゃん、こうでもしなきゃ実行犯なんてやってられないよ
鈴木
それもそっか、
霧矢
まぁとにかく、幸せなら良かった
鈴木
うん、
霧矢の腕に包まれながら、大きく息を吸う。

人ってこんなに温かかったんだな、
もうすこし、こうやって霧矢と過ごしていたい。

病気のことなんて忘れて、霧矢と笑いあっていたい。
鈴木を死なせたくない私による、ただのほのぼのでした。

えー次の話からは、鈴木を苦しめようと思います。
なんかさ、苦しんでるのっていいよね、

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