何も発せずに唯、此方をずっと見続ける人。
季節外れの青いニット帽とカーディガン、そして赤いマフラー巻いている。
…余りにも変人。
" ラダオ " と呼ばれた男は、自ら聞きに来た癖に興味も示さないなんて失礼極まり無い。
私の全てを見透かそうとする視線が気持ち悪くて吐き気を催す。
そう渋々自己紹介をするラッダァへ嫌気が差した。
ネクタイの色を見るに二年生だと分かる。
急にリリアちゃんの名前を出すラッダァに反応したあなたの下の名前(カタカナ推奨)。
…ラッダァはリリアちゃんとどんな関係なのだろうか。
私が問いを投げ掛けた瞬間 分かり易く頬を赤らめた。
少し口籠っている様で、私は顔を歪ませる。
もう此の話をしたくない。









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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!