第30話

如月 ゼラの過去
9
2024/03/10 11:06
十数年前。僕はこんな感じじゃなかった
当時4歳だった僕は、幸せだった。家族もいて、父さんや母さん。毎日幸せな日々だった。.....でも、幸せな時間は、そう長くは続かなかった
僕が6歳の時。その幸せは消え去った。珍しく外食して、その帰り.....一台の車が、僕達家族を轢いた。どうやらその轢いた本人は、そのまま逃げたらしいけど
両親は死亡。で、僕は奇跡的に一人だけ目を覚ました。本当に、あの時死んどけばよかったのに
そして、両親が死んで。6歳だった僕には、あまりにも衝撃的すぎた。それで、その夜。全員、死んで、生きる気力が完全に消えた僕は、行き倒れていた
でも、その時
ゼロ
ゼロ
.....お前、大丈夫か?
って、ゼロさんは僕に話しかけてきた
如月 ゼラ
如月 ゼラ
.....何もかも、失った
ゼロ
ゼロ
なら、俺の所に来い。このままだと、お前死ぬぞ?
如月 ゼラ
如月 ゼラ
別に.....このまま死んでも
ゼロ
ゼロ
お前がよくっても、俺がよくない。目の前に助けられる命があるんだ。それに、お前が死んだら、後味が悪いからな
そうゼロさんは言って、僕を連れて行った
その後、僕は何故か殺しについて教えられた
そしてその1年後
ゼロ
ゼロ
ゼラ。俺の依頼やってみるか?
そう言われて、僕は初めて殺しの依頼をやった
そして僕はその依頼をこなした。殺しの相手は、ナグの親。で、僕はナグを自分と少し似てると思った。そこで僕は、ナグを連れて行った。ゼロさんは快く了承してくれた
そこからは、ただ修行をやる日々だった。強くなる為に.....もう失わない為に.....
そして10年後、僕は最強の殺し屋と言われる程に成長した。
如月 ゼラ
如月 ゼラ
.....これが僕の過去だ
北条 ナガレ
北条 ナガレ
なるほどな。.....相当辛い人生を歩んだな
如月 ゼラ
如月 ゼラ
それで? これを聞いて、お前は何がしたいんだ?
北条 ナガレ
北条 ナガレ
そうだな。本題に入ろう
まだ本題じゃなかったのか
北条 ナガレ
北条 ナガレ
ゼラ、俺の元にくる気はないか?
如月 ゼラ
如月 ゼラ
.....ないかな
レイン様の時は違って、今は本気で守りたい奴がいる。ま、人質を取られたら。言う事を聞くしかないが
と、そう思っていると
北条 ナガレ
北条 ナガレ
そうか。なら
瞬間。ナガレの姿が変化する
魔王ナガレ
魔王ナガレ
力で従えさせてやるよ
如月 ゼラ
如月 ゼラ
やれるもんなら、やっとみろ!
瞬間。僕達は同時に動くのだった

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