熱出た。最っ悪…。今日は任務あるってのに
これでも一応火力担当。急に休む、なんてしたら
普通に迷惑かかるに決まってんだよな。
それに動くのが遅くなった所為で時間だってない。
少し悲鳴をあげる身体を無視して。
きっと暑いのだって厚着をしている所為。
水の入ったコップを手に取って。
気休め程度だが薬を飲んで直ぐに家をでた。
頭くらくらする……気持ち悪ぃ…。
ヒーロー衣装のおかげで顔がほとんどアイツらに
見えていないことに心底安堵してしまう。
信用はしているがやはり、迷惑をかけるのは怖い
今回の任務は森の奥にあるKOZAKA-Cの拠点の討伐
以前から綿密に計画が練られていた計画であり
任務としてはかなり大掛かりな物に分類される。
とは言ったものの。やはり身体は思うように
動くはずもなく、避けるのが精一杯になっている
何とか刀を振り、周りの敵を一掃する
シュッ
ドゴッ
バキッ
不味いと思った時にはもう遅くて更に1歩遅ければ
致命傷になりかねない傷を背中に負ってしまった。
心做しか息がしずらい。痛い。苦しい。
まだ終わってないし、あいつらにバレたら面倒だ。
そこからは根性で何とか進むことが出来た。
おそらくここが拠点の重要地点、資料が置いてあったり
する所。あるいはボス……まとめ役がいたりする。
ガチャ
あぶねぇ……ッ
あと少しで頭を撃ち抜かれるところだった
体力的にももう限界だ。視界はぼんやりとしていて、
それでいて耳が上手く聴こえていない事に気づいた。
中に居るやつの音に気づかないはずだ。
一撃で決める
ガタッ…
建物が少し崩れるような音がしたので急いで
向かってみることにした。自分がいた所はちょうど
片付けれたから他のところを手伝おうとデバイスを
確認してみると狼の脈拍が少しだけ弱い気がした。
少し嫌な胸騒ぎがしたので急いでみることにした。
少し入り組んでいて分からにくかった為時間が
かかってしまった。強めにドンッとドアをあける
そこには床に横たわるロウとKOZAKA-Cがいた。
マントとかがあって分かりにくかったけど身体から
血が沢山でてて服にまで染み出してる。脈拍が
さっきより弱くなっているのも確認できた。
一瞬嫌なことが頭をよぎった。
自分の思考を焦らせるだけだ、考えないようにしよう
ツーツーツーッ
声が震える。…あぁ、自分って今こんなにも不安なんだ
程なくして星導とも合流。その後救護班が来てロウは
運ばれて行った。無事…ではあったが全治1週間の
怪我を負ってしまうなどロウにしては珍しく大きめ
な怪我を負っている。それに、担当の人から聞いた話
だがかなりの高熱があったとの事。よくここまで
動けましたね、なんて言われた時は驚いた。
初めから頼ってれば良かったなッ…、
朧げにはあいつらの会話がきこえていた。
心配してくれている声や必死に処置してくれている声
焦っている声なんかもきこえてきた。
ほんとに優しいやつらだ…。あったけぇな…。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!