⚠︎︎解釈によっては重いです。
……ッ…、
目の前を掠めたはずの攻撃は、間違えなく俺に当たって
いたはずなのに。はずなのに……
小さく聞こえたテツの悲鳴と彼から飛び散る血液が目から焼き付いて離れなくて。どうしようもなく怖くて
俺が避けれてたら。もっと早く気づいとったら
こんなことにはなっていなかった。俺のせいだ
ふぅっ…
目が覚める、いつだって当たり前のようにやってくる朝
瞼を閉じたらこのまま世界が静かに無くなっちゃえば
いいのに、なんて考えてしまう自分は良くないのだろう
あれから度々見るようになったあのゆめ。
俺が足を引っ張ってしまったせいで仲間に迷惑をかけ、
挙句テツの残機を1つ使わせてしまったあの日。
あの日からずっと、ヒーロー活動は休んでいる俺の
せいで迷惑かけるのが怖いから。みんなに合わせる顔
がないから。ずっと家にいるだけの自堕落な俺
いわゆる自傷行為、というものがやめられなくなって
フラッシュバックをした衝動で気づいたら。なんて
事も少なくは無い。みんなに見られてしまったら
きっと心配させるし迷惑もかけてしまう。
それがどうしようもなく怖くて
もう、何でもいいや。疲れたよ
最後に本部行かんとか。
見慣れた景色、何度も歩いたこの場所
最後だなんて考えるとなんだか新鮮で目に焼き付け
ながらゆっくり歩いてみた。窓に映った自分の顔は
酷く変わってしまったな、だなんて乾いた笑いが零れる
久々に見た同僚の姿は変わり果てていて。
以前より痩せてしまった身体。青白い肌。
光が宿っていないのではないか、と思うほどに虚ろな瞳
そのどれもが、コメディアンであるはずの彼に似合う
ものでは無かった。以前の明るさは一体……。
彼の口からでた言葉は聞きたくもなくて、
現実に目を向けたくも無いものだった
タッタッタッタッタッ
待ってって、そう言いたかったのに叫び声は音に
ならなくて、すくんだ足は動かないままだ
僕らを置いて、行かないで。
解釈によって、というものはこの後の結末は綴らない
のでご自身の判断によって変わる、という意味です。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。