第12話

好きなのは俺だけじゃない
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2023/08/22 13:00
放課後なんとなく外を眺めるのが好きだ。



運動部の気合い籠った声と楽器の音で満ちた外の世界



かけ離れた自分。なんとなく頑張れと思う。

潔世一
潔世一
あれ、凪部活は?
凪
今日はだるいからパス、
御影玲王
御影玲王
まじかよ。
潔の隣からひょいと出てきた玲王が残念そうな表情をする。
潔世一
潔世一
あ、見て、あなたが走ってる
凪
!!
御影玲王
御影玲王
ほんとだな、そいや体育の補修だったか
🌸
🌸
……ひぃー…しんじゃうぅ"…
潔世一
潔世一
ふは、かわいー、
潔があなたに笑いかける顔が優しくて、



潔はあなたが好きなんだろうなって直感で思った
潔世一
潔世一
あなたー、がんばれよ!!!
🌸
🌸
?!
先生
おい潔!!!ちょっかいかけるなー?
潔世一
潔世一
すいません!!!!
御影玲王
御影玲王
なにしてんだかwww
潔と付き合う方があなたは幸せになれる。



きっと大事にするだろうし、なにより実際楽しそうだし。



俺はめんどくさがりだし、迷惑しかかけてない。
🌸
🌸
ふぅ、、あと三周、
24時間テレビのマラソン?ってくらいの声援を受け走る。



しんどいとかそれどころじゃない。
先生
もう少しだぞー
🌸
🌸
っ、はい、、!!
窓の奥に凪が見えて、目があった。



小さく手を振られただけで、なんか頑張れそうな気がする。


凪誠士郎好きな人ってすごいよ。
先生
はい、終わり。これ成績つけとくからな
先生
お疲れさま。
🌸
🌸
ありがとうございます
先生
そいや途中嬉しそうだったけど何かあったのか?
🌸
🌸
あー…えーと、、
🌸
🌸
窓の所に好きな人がいて、。
先生
青春だな。勉強もさぼるなよ
🌸
🌸
はあい。
凪に心のなかで感謝して、制服に着替えた。



昇降口を出たとこになぜか凪が突っ立っていた。
凪
ちょっとだけ大事な話したいんだけど。

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