生きているのが怖かった。
かといって、
死ぬ勇気もなかった。
これは、
自分で自分を必要とせず
他人に必要とされることもなく
ただ操り人形のように
ちゅうぶらりんと
「 過去 」に
吊るされていた男の子が
愛を知って
生きる喜びを知って
虚ろな偽りの幸せに辿り着いて
いつか見た絵本のような
絵にかいたようなハッピーエンドを手に入れる
そんな「 空想 」を見せられる
ありきたりな物語だ
犯した罪を知って
愛した罰を知って
彼が元々存在するはずだった
「 どん底 」へ
堕ちていく
地獄へ
「 もういいか 」
あーあ、あの子の言う通り
オワリなんだ

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。