第2話

花札の耳飾りの少年
1,979
2020/09/20 12:51
『タッタッタッ』

輝く月の光に照らされながら
足音を立てながら走っていた。

どこからか鬼の気配がしたのだ。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
どうか…どうか無事でいて下さい。
しばらくすると
一人の少年が目に入った。

木箱を身にまとっており
黒と緑の一松模様の羽織を着て
何より気になったのが耳につけていた飾りだった。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
こんばんは…
花札の耳飾りの少年
はっ…何方ですか?
少年は近づく足音が聞こえなかったのか
あなたを見て物凄く驚いていた。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
急に話しかけて大変申し訳御座いません…
何だか奇妙な気配がしまして、その箱の中からですかね?
花札の耳飾りの少年
はっ…だ、駄目です!!
少年は木箱に触れようてする手を振り払うと
木箱を守るような動作を表した。
そんなにも大切な物なのだろうと思い動きを止めた。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
その箱の中から鬼特有の気配がします。
もしも鬼殺隊であれば、これは対立違反にあたりますが大丈夫ですか?
花札の耳飾りの少年
鬼だって事は分かってるんです!!
これは、大切な大切な妹で俺が鬼殺隊に入隊してから人を襲ってはない!!
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
はい、それは分かります。
この木箱の中にいる妹さんからは、一人も食べていない…そうですよね?
花札の耳飾りの少年
はいッ!!
少年は深く頷くと
信じてくれたと言う喜びを表した。

だが少年は「でも…」と続けた。
花札の耳飾りの少年
でも…対立違反と言うのはきちんと分かってるんです。
俺がこんな事して、許されない事は分かっているんです。
でも、禰豆子が俺の元から離れて行くのが怖くて怖くて、なかなか手放す事が出来ないんです!!
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
誰だって不安はあります。
私は貴方と妹さんを信じます。
花札の耳飾りの少年
え?本当…ですか!?
少年は目を見開き
予想外の展開が起こっている事に
ついていけていない様子だった。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
私の名は
月詠あなたと申します。
貴方のお名前と妹さんのお名前を…伺っても宜しいでしょうか?
花札の耳飾りの少年
はいっ…俺の名前は竈門炭治郎です。
妹は禰豆子で__。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
炭治郎さんと禰豆子さんですね。
私の事は気軽にお呼びして構いません。
竈門炭治郎
あ、はい…
分かりました。
一応禰豆子にも、顔を見せてもいいですか?
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
あ、構いませんよ
竈門炭治郎
禰豆子出ておいで
炭治郎は肩から木箱を下ろし
中から禰豆子を出るように呼びかけた。

髪が長く毛先がだいたい色に染まっていた。
瞳の色は桃色でパッチリとした瞳がとても愛らしい。
竈門禰豆子
む~!!
寄ってきた禰豆子を撫でた。
とても甘えん坊で妹を見ているみたいだった。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
とても、可愛らしいですね。
竈門炭治郎
禰豆子は人間の頃、街でも評判な女の子だったんです。
昔から甘えん坊でなかなか、親から離れませんでした。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
そうなんですね
何だか妹を持ったような気がします。
竈門炭治郎
あなたさんは一人っ子なんですか?
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
私には兄がいます、が今はどこにいるかは分からないんです。
竈門炭治郎
そうなんですね
俺はあと二人同僚がいるんですけど、なかなか見つからなくて…
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
同僚の方がいらっしゃるんですか?
外見を教えて頂ければ、一緒にお探しする事も可能ですが…
竈門炭治郎
いいんですか!?
お願いしてもいいですか?
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
はい、構いませんよ!!
炭治郎はこう言った
一人は【金髪で黄色の生地に白い三角の柄がある羽織】
一人は【猪の毛皮を頭に被っており上半身は裸】

どちらも少し外見が派手みたいだから
探すのには苦労しなさそうだ。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
ではご一緒致しましょう。
竈門炭治郎
助かります!!
竈門禰豆子
むぅ~!

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