第37話

37.
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2025/11/11 11:06 更新





ゴヌ
昨日あなたとなに話したの
 ︎︎
見てたのかよ、仲がいいっていうかストーカーじゃん、、




僕にも聞こえる声で小言を言うカンミン




でも今はそれより会話の内容が気になっていた。





 ︎︎
お前が思ってるような会話はしてねぇーよ
 ︎︎
お前の大好きなあなたちゃんはケヒョニヒョンのファンなんだって




カンミンの言う通り、思ってもいなかった内容に情けない声が漏れた。




ゴヌ
え、?ファン?
 ︎︎
ていうか、もうちょっと隠したら?
 ︎︎
練習生っていう立場でそれはダメなんじゃないのー??




僕をおちょくるようにそう言うカンミン




それは紛れもなく真実で、



同い年とはいえ、7年目の口から聞くと



想像以上に重く感じた。







ゴヌ
分かってるよ
ゴヌ
でもここで出会ったことを後悔したくないし
ゴヌ
好きになったことも後悔したくない
ゴヌ
どうするかはちゃんと決めるから
 ︎︎
ふーん、まぁ年頃だしな
ゴヌ
年頃、って同い年だけどな
ゴヌ
ていうかファンってなに?
ゴヌ
あなたケヒョニヒョンが好きなの?




『それは自分で聞けよー、もうお前の惚気に付き合ってられない』





そう言い残してカンミンは水を汲みに練習室を出た。









あなたは練習室の端っこで仙と一緒にダンスの練習をしてる。




一旦は僕も練習を再開して、



邪念を払うかのように踊り続けた。









 ︎︎
ゴヌさーん、




外はもう暗くなり、僕しかいなくなった練習室に声が響いた。







ゴヌ
あなた?どうしたの
 ︎︎
ここだけ電気ついてたから誰かなって思ったらゴヌさんだったㅎ





『1人じゃ怖いよーㅎ』と笑いながらあなたは僕の隣に来た。





 ︎︎
私も一緒にやる






鏡に映る二人は、久しぶりに見た気がした。








30分ほど練習をしたところでいったん休憩を取ることにした。




時刻は2:30





あなたいわく他の練習室にも少しずつ人がいたようだった。







ゴヌ
それなのに僕のいるところに来たんだㅎ
 ︎︎
いいじゃん、ゴヌさんと一緒に練習したかったの





珍しく素直に言う彼女に少し心が揺れた。





自分の感情を自覚してからは、




彼女の一挙手一投足に振り回されてばっかりだ。






ゴヌ
あ、そういえばカンミンから聞いたんだけど
ゴヌ
ケヒョニヒョンのファンなの?
 ︎︎
あーー、ファンっていうか、
 ︎︎
ケヒョンさん歌上手いからずっと見てたの
 ︎︎
でもちゃんと話せないまま会えなくなるの嫌だったから、
ゴヌ
あー、ロールモデル的な?
 ︎︎
そう、ずっと映像見て歌い方とか勉強してたの





そう言われれば、カンミンも


「あなたの歌い方はケヒョニヒョンみたいだ」って言ってたような言ってなかったような。







似ても似てなくても、あなたが歌がうまい理由は



そういう努力の積み重ねなんだろう。







 ︎︎
ていうか、カンミンさん脅したの??
 ︎︎
私とは仲良くなれないよー、って
ゴヌ
あーいや、それはさ、
 ︎︎
私に友達出来るのが嫌なの?ㅎ





彼女は笑ってそう聞いてきたけど、




僕は本心を伝えるべきだと思った。






考えてみたら、彼女とこれから先ずっと一緒に居れる保証はないんだ。



伝えたいことは伝えなきゃ。






ゴヌ
うん、嫌だ
ゴヌ
僕が一番でいてほしい。





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