第41話

どうすれば。
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2018/06/24 01:33
あなた

…っく、うぅ…、ふっ、んっ、

私は入谷から逃げ、無我夢中で走った。

とにかく誰もいないところに行きたい。

こんな顔じゃ誰にも会えない。心配されるから。

特に美晴くんには…

そう考えながら下を向いて走っていたせいで

誰かにぶつかってしまった。








ドン!




あなた

っく…ご、ごめん、なさい…

美晴
こちらこそごめんなさ…ってあなた?
どうしたの?
この声…聞き覚えのある声…

誰かすぐわかった。だけど顔をあげられない。

今 会っちゃダメなんだよ。

かといって逃げるのもおかしい…

どうしよう。

私は美晴くんにばれないように

涙を拭き ゆっくり深呼吸をして顔をあげた。
あなた

美晴くん…
なんでもないよ!

美晴
なんでもないって…
目赤いじゃん。
あなた

ちょっと花粉症で。
目を擦りすぎちゃった(笑)

美晴
嘘でしょ。
やっぱり気付かれてるよね。

でも隠し通さないと。

あの事はばれたくないから…
あなた

ううん。嘘じゃないよっ

美晴
あなたはわかりやすいから…
でもここまで隠し通そうとしてるって
ことは なんかされたの?
「なんかされた」という単語でさっきのことを

思いだし私の目には涙があふれでた。
あなた

え、えと…

すると美晴くんはため息をついて

私の手首を掴みどこかへ連れていく。

ついたのは誰もいない教室。

昨日ふたりでいた教室だ…

美晴くんは教室の中に入り、ドアを閉めた。
美晴
んで?誰に何されたの?
あなた

っく…うっ…

入谷にキスされました。…なんて言えないよ。

だってふたりは親友だから。

私のせいで仲が悪くなったら…

私はしばらく沈黙を続ける。

すると…
美晴
あなた!!
あなた

!?ビクッ

美晴くんが大声を出すなんて…

すごくビックリした。

そっと美晴くんの顔をみあげた。

美晴くんは今にも泣き出しそうな顔だった。

私はこの悲しい顔を知ってる。
あなた

美晴くん…

美晴
俺を頼って?俺じゃダメ?
あなた

ヘ?美晴くん今俺って…?

裏の時も俺だった…

まさか……でも表情とかはいつもの美晴くん…

なんで?どういうこと?どうして?
美晴
一人称を僕から俺に変えた。
だから俺を頼って?
そう言うと美晴くんは私を傷物をそっと扱うように

丁寧に撫でてくれてそして私を抱き締めてくれた。
あなた

美晴くん…

言ってしまうのは怖い…

ふたりの仲が悪くなってしまうかもしれない

でも美晴くんに迷惑はかけたくない

だから私は_

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