あぁ、今日は私の命日になるのかも知れない
死因:ゴリラの重すぎる嫉妬と圧による圧死(
ぐいっ
表情は変えないまま手を鎖骨付近に添える
マジで、ほんとに。
ふざけてる場合じゃないんですよ。ね?
しかも今日は家に来る…
いくら断ったって決めたことは曲げない人だからなぁ…
顔がブワッと赤くなっていくのがわかる
…だって、鼻と鼻がくっつきそうな距離にいるんだよ?
あぁ、どうしよう
顔が赤いのバレてないといいけど…
あっ、リノくんの耳が赤い…
勇気出したんだなぁㅎ
咄嗟に顔を離し、自分の顔を手で触ってしまった
再び姿勢を戻してポーズを決めていく
この監督はどれだけ私たちのことをくっ付ければ気が済むんだ?
我ながら思う、腹話術があまりにもうますぎるのではないかと。
撮影中でも喋りながらできると言う喜び。
ただまぁ向かいのリノさんの方が上手ってことが悔しいけど
思わず出してしまった大きい声。
がっぽりと開いた口を無理やり閉じ、問いただす
私の首の一部を押さえる指。
その部分を少し撫でると、一気に目つきが変わっていくのがわかる。
さっきまで優しかった目は鋭く突き刺すような目線に変わり、お互いの距離が縮まる
軽く余裕の笑みを浮かべたかと思えば、どんどん近づいてくる綺麗な顔。
雑誌の撮影だと言うことも忘れて2人の世界に入って居る私たちは、次々と切られていくシャッター音にも気づかない。
そっと耳に近づいた顔は、今私の心臓を鳴らしている原因であり、顔が赤くなっている理由だ。
心臓を落ち着かせようと胸の上に置いた手と
キスマークの上に置かれたリノくんの綺麗な指
すごく恥ずかしく、驚いた顔をした私と
余裕な笑みで綺麗な横顔のリノくん
この写真が雑誌の表紙を飾るとは、まだ誰も知らない
まさかのリノさんとのイチャイチャ…
積極的なリノ氏、私は大好きです、ふふっ
これがクプスさんでも書けたらなぁ…














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。