初めて貴方に出逢ったのは、横浜の第7埠頭だった。
冷たい風が吹き、潮と金属の独特な香りが漂うこの場所で最初に目に入ったのは、真っ赤な血溜まりの中心に倒れる大柄な男性。
それと、、、
その男の傍らで黒いマスクを握りしめながら嗚咽を漏らす1人の美しい少年の姿だった。
ピンク色の長い髪に中性的な顔立ち、そして口元にある大きな傷。一度見たら誰だって忘れられないだろう。
少年は小さく「なんで天竺に」と呟き、マスクを更に強く握りしめる。
私は思わずその少年に声をかける。
少年は驚いたようにハッと顔を上げ、こちらに振り返った。
嗚咽はピタリと止み、目を見開いて私を見つめる。
そんな少年に私は言葉を続ける。
この出会いが私、そして貴方の人生を180度変えることになるーーーー











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。