翌日。
…うっ…
ちょ…マイキー…バケツ早く…
…大丈夫か…?
大丈夫じゃないです…
私は安定の二日酔いをした。
そして昨日の記憶もない…うっ…
…昨日は俺が悪かったけどさ。
するとマイキーはコツンとおでこを合わせてくる。
あそこまでされたら、流石に嫉__
うっ…待って吐く…オエッ
……
…マイキーの服にぶっかけました。
___________________
くそぉ…しんどいぃぃ…
いつでも吐けれるようにトイレへ連れてってもらい、目の前には便器。
隣ではぶっかけたのにも関わらず、怒らないで優しく背中をさすってくれるマイキー。
人の優しさが胸に染みる…
元はと言えば俺が原因だけどな。
そうだった…許すまじ…うっ…
と言いながら、何故こんなにもお酒に弱い体なのかと自分の体質を恨んだ。
なんでかなぁぁ…
幾分兄さんの方がまだマシなのでは。
ピンポーン。
その時、家のチャイムが鳴った。
…ねえマイキー…
…うん。
何か嫌な予感するのは私だけ…?
安心しろ、理由はないがオレもする。
なら出ないでいいよ…
というかずっとここにいて…
言われなくても離れねぇよ。
わあ優しいありがとう…ウエッ
あなたちゃん無事かー!!?
帰ってくれ…
えっっっ
なんで大声出すの頭に響く…
え、ごめん…静かにするから許して???
兄さんが静かにとか想像出来ないから帰って…
僕泣いていい???
頭に響くって言ってんじゃん帰って…うっ
🥺
…つーか何で入って来れたんだ?
そんなの合鍵使ったに決まってるでしょ!
作った覚えないが???
勿論何か会った時の為に僕が作ったよ!!
マイキー…ちょ、マジで兄さんどうにかして…
出てけ。
やだよ!僕も看病するんだから!!
むしろ悪化すんだよ。
🥺
あれ…兄さん私の任務も今日受け持ってるはず…
マイキー…私のスマホ…
え?あぁ。
マイキーがスマホを差し出してくれ、それを瀕死状態で操作する。
…もしもし。
『はい。伊地知ですが…』
伊地知さん、今兄さんのこと捜してませんか…?
あ、ちょっとやめてあなたさん。
『そ、そうです…!』
うちにいるので持って帰ってくれると…ものすごく助かります…うっ…
あなたさんッッ!!
『すぐに向かいますので…!!』
ありがとうございます…
電話を切れば、むくれた兄さんがそっぽを向いた。
次は兄さんのやる気を出さねば…
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