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そーだ。
そーいえば、社長に言ってないなぁ
" 俺とあなたが付き合った " ってこと。
はよ言わな、変な噂であなたとかAAAを
傷つけてしまうからな。
秀 「 なんか悩みごとかー? 」
真 「 んあ、秀太〜 」
秀 「 なーんでもこの優男末吉秀太に
話してみなさい 」
今日はレコーディングでみんな一緒に楽屋にいる
待ち時間に社長にいつ言うか悩んでたら
それを察したのか、俺のとこに来て
話を聞こうかと尋ねてくれた秀太
真 「 あんなぁ、、、 」
それから俺の悩み事を秀太に伝えると
秀 「 それは早く行った方がいいね 」
真 「 やんな〜 」
真 「 あなたはどーやろ? 」
秀 「 聞きに行ってみよーぜ 」
真 「 おん 」
楽屋の端で雑誌を読んでるあなたの元へ。
真 「 あなた 」
『 お、真司郎 』
『 どーしたの? 』
真 「 俺らの関係のこと、社長に言いたい? 」
秀太は隣であなたを見つめてる
ここであなたが " 言いたくない " と言ったら
無理に言えないしなぁ、、、
『 私は言いたい 』
少しの沈黙を破ったのはあなた。
答えは " 言いたい " 。
真 「 ほんま? 」
『 うん 』
『 だって、こそこそしたくないから 』
あなたらしい理由
俺はそれを聞いて嬉しかった
秀太も微笑んでいる
真 「 ほな、今度休みが被ったら社長に言いに行こか 」
『 うん! 』
真 「 、、ありがとうな 」
『 ?? 』
『 どーしたの?" 』
真 「 なんもなーい 」
『 そーお? 』
真 「 そーお。」
そんな会話を終え、レコーディング再開
最近はずっと新曲の制作で忙しく
やっとみんなが納得出来るもとができた
やからみんな今日のレコーディングが
楽しみやってん
もちろん俺もな?
この曲のあなたのパートが特に楽しみやぁ
透き通った声、感情のこもった表情で歌う
あなたは誰よりも綺麗。
今日のレコーディングでもやっぱりみんな
張り切っとって、調子よかったから
仕事はスムーズに進んで、予定より早く終わった
秀 「 しーんじろ 」
真 「 んー? 」
秀 「 今からあなた姉がoffなら
今日社長に言いに行ったら? 」
真 「 そやな、早めがええしな〜 」
真 「 あなたに聞いてみる! 」
秀 「 そーしな 」
真 「 あなた〜 」
『 ん? 』
真 「 このあと仕事ある? 」
『 んーん 』
『 今日はもうoffだよ 』
真 「 なら、これから社長に言いに行かへん? 」
『 あ、そだねぇ 』
『 早めがいいもんね 』
真 「 おん! 」
『 じゃあ、ちょっと帰る準備するから待ってて 』
真 「 はぁーい 」
秀 「 どーやった? 」
真 「 offやて!」
真 「 やからこれから行く〜 」
秀 「 そかそか 」
秀 「 社長なら反対とかせんやろ〜 」
真 「 そーやといいけどな! 」
秀 「 まッ、ふぁいと〜 」
真 「 ありがとう、秀太! 」
秀 「 優男日本代表末吉秀太に任せなさい 」
そんな優しい秀太に応援してもらったし
結構緊張するけど、
今から社長のもとへ行きます!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!