第20話

750
2019/03/07 15:23
.







最近、ある雑誌のプロデューサーが

やたらと絡んでくる。

男性で歳は40後半だった気がする。


今日もその雑誌の撮影で

メンバーみんなで仕事。

今日はメンバーがいるから大丈夫だと思う


私はこの雑誌で連載をやってて

よくそのプロデューサーさんと打ち合わせする

そーゆー仕事は会社でやればいいのに

そのプロデューサーさんはわざわざ

私をカフェに呼ぶ

しかも 「 1人で来て欲しい 」 と。


その帰り、同じ足音がずっとついてきていた

私が止まるとその足音も止まる。

怖くて仕方なかった

怖くて何も考えられなかった



真司郎に相談しなきゃ。

いつかは言わなきゃ。

今日くらいには言っておいた方がいいのかな


私がさっき急に『 ぎゅーして 』とか言ったから

真司郎も心配してるみたいだった

今日の帰りに言おう。





P 「 あなたちゃん 」

『 っ、 』

『 はい 』


平然を装って。


P 「 今日、撮影終わって予定ある? 」

『 あ、今日はメンバーと約束があって。』


咄嗟に嘘をつく。


P 「 そのあとは? 」

P 「 夜だよ、夜 」

P 「 彼氏いないんだし夜は空いてるよね? 」


プロデューサーさんはにやにやしながら

そう言った。


そうだ、

まだメンバー以外に報告してないからだ。


真司郎、、

助けて。






.

プリ小説オーディオドラマ