第3話

chapter 01.再 会
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2026/02/27 08:00 更新







こんなことになったのも
全部 あの男のせいだ







ゲン
  " ねぇ 、もうドイヒー! "  
ゲン
 " 俺も あなたちゃんと
一緒に日本に帰りたかったぁ! "





かかってきた電話に出ると
こっちが話し出すより先に

ゲンの不満そうな声が飛んでくる




あなた
  またそんな甘えたこと言って…   
あなた
  仕方ないでしょ 私は私で
日本側のサポートがあるんだから




ゲン
  " いや 違うでしょ
あなたちゃんの仕事は俺のサポート! "
ゲン
  " なのに なんで俺の隣にいないわけ?! "   




あなた
  だから!そのサポートのために   
日本にきたんでしょ?




世界復興後 、

各都市代表の調停役として
ゲンは世界中を飛び回っている



文明が戻ってきたと言っても
まだまだ 不安定な国も多い


その均衡が崩れないように
繋いでいくのが 彼の仕事



そして
その隣にいるのが 私だった





ゲン
 " そんなつもりでサポートを
お願いしたんじゃないのになぁ…
"

あなた
  何か言った?   
ゲン
 " うぅん、こっちの話  "   



あなた
  ……そう  じゃあ確認だけど   



あなた
  三日前に会ったドイツの代表は左利きで
考えに迷うときに 、必ず右手で指輪を触る
癖がある。それから副代表は最初反対の
立場だったけど ゲンが紅茶の話をしてから
態度が変わった
あなた
  それから スウェーデンの件は
明日の午後まで返事を保留って言ってた
そっちの時間だと … 16時だね





ゲン
 " さすがゴイスーの 記憶力 "  
ゲン
 " これだから、あなたちゃんがいないと   
困るんだよねぇ…… "




ゲン
 " だからさ 、早く帰ってきてよ "  
 



ゲン
 "  あなたちゃん  " 



…… その言い方はずるい


甘えているようで
本気で困っている みたいな声



あなた
  もう… こっちの仕事が終わったらね?   



✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼



ルリ
  あなた…!   
あなた
  ルリ ! 久しぶり!   




振り向いた瞬間
ルリが駆け寄ってくる





──── 石神村




復興して 周りに建造物が増えても
どこか懐かしい香りが残っている




千空
  ククク、ようやく来やがったか    

あなた
  千空……!   



頻繁に連絡は取っていたし
研究の話も 他愛ない報告も
何度もやり取りしていた


それでも

こうして
同じ場所に立つのは久しぶりだ



……復興前までは
ずーっと 一緒にいたのになぁ





千空
  ったくあのメンタリスト
勝手に記録係を連れていきやがって
あなた
  私のこと 記録係言うな   
千空
  ククク、てめぇがいないと   
面倒なことが増えんだよ


千空
  ほら、荷物 寄越せ   





千空が 私の抱えた大荷物をみて
手を差し出した




あなた
  ええっ もやしの千空なのに?   



千空
  あ? こちとらロケットの訓練で   
嫌っつうほど 鍛えらたんだわ
あなた
  あはは 、そうでした!   



千空は そのまま
私の返事を待たずに


荷物を軽々と持ち上げた



ルリ
  ……どれくらいの時間が経っても   
おふたりは 変わらないのですね






ルリと千空の声を聞きながら
私は少しだけ気を抜いていた











  あなただ …   

  やっと 、やっと会えた…   





だから
私に向けられる怪しげな視線に


この時は 全く気づきもしなかった

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