第12話

11
380
2019/08/15 02:45
それから、何かあっても増田くんが先回りして守ってくれるような日々が続いた。


そのせいで、、




『真壁は増田を手下にしてる』なんていう噂も。


あなた

そういえば最近は毎日来てるね

増田貴久
増田貴久
お前、危なっかしいから


増田くんの言葉量も徐々に増えつつある。




その代わり、最近手越くんは来ない。
この前のことを気にしてるのかもしれないな、
と思いつつ忙しい人だから仕方ないのかなとも思う。

あなた

危なっかしいって、、、(笑)

増田貴久
増田貴久
事実だろ
あなた

でもさ、なんで私?

増田貴久
増田貴久
は?
あなた

よくわかんないんだよなぁ

増田貴久
増田貴久
俺を怖がらないやつなんて珍しい
あなた

私に何もしないじゃん?

増田貴久
増田貴久
まあ、
あなた

だから怖くない




ますだくんはすこしなっとくしていなさそうだった。


自分でもよくわからない。
どうしてこんなにも増田くんに興味があって、
嫌われたくないって思って、
ちょっと話してくれることがうれしいのか。


わからない。





気がついてはいけない感情な気がする。
増田貴久
増田貴久
じゃ、俺行くわ
あなた

あ、うん、

この関係性のままでいい。

これ以上にもこれ以下にもならなければそれでいい。

プリ小説オーディオドラマ