第3話

2話
9
2025/12/15 04:37 更新
あなた
……っ…
眩しい照明のライト、耳を劈くような歓声


どちらも先程までいた環境と真逆すぎて慣れない


そんな私の気持ちなんてお構いなしに事は始まる



モブ1
さぁ!それでは次の商品です!!
こちらが今日の目玉商品!!!
司会の声と共に視線が一気にこちらに向かう

モブ1
こちら世にもめずらしい世にも珍しい白髪、オッドアイの少女です!
その言葉と共に首輪を引かれ、髪を掴まれる

痛みに声がでかけるが我慢…

ここで言葉を発したら今後が面倒だから
観衆
おぉ〜〜〜!
司会は観客の反応に満足し、にやりと笑いながらまた大きな声で仕切り始める
モブ1
健康状態にも異常なし!
年齢もまだ若いので買い取った後は…色々と便利な事でしょう!!!
この司会ムカつく…!!

お前みたいなやつが地獄に堕ちろ!!!
モブ1
さぁ!それでは1000万からスタートです!
モブ2
1200万!!!
モブ3
1500万!!!
モブ3
3000万だ!!!
モブ3
3100万!!!
司会の掛け声と共に各々が金額を提示していく


どこからそんな金が出てくるんだか…


大金にビビリはするが、最早私には関係ない

だってそのお金は私の手元に来る事はないんだから…


私の第一優先は今後の生活だ


とにかく最低限の暮らしができる事が望み

これ以上願う事はない…

汚い大人のやり取りになんて興味がない


早く終わらないかと意識がボー…と仕掛けた頃






















まぜ太
…1億…!!





静かにだけどはっきりと声が聞こえた


その声の後、その金額よりまさる掲示ができる人はいないのかコソコソと話す人はいれど先ほどのように値を張る人はいなかった




















モブ1
…他にいませんか…??
まぜ太
どう見てもいねぇだろ
…もうこいつ貰って行っていいんだよな?



司会者が一応…という感じで確認を取るも声をあげる人はいない

そしていつの間にこちらに向かっていたのか先程まで離れた場所から聞こえた声が急に近くで聞こえた

先程の声を上げた人は白黒の仮面にフードを深く被った男性だった







モブ1
…はい…あ…支払いは…
まぜ太
それは他の奴に頼んである
モブ1
…では大丈夫です…
まぜ太
さんきゅー…
あ、あと1つアドバイスだ
そう言いながらその仮面の男は司会者に近づき、耳元に口を寄せ静かに話す





モブ1
…わか…りました……
まぜ太
……よろしくな…(ニヤリ)
仮面の男が機嫌良さそうな中、司会の顔は青ざめていた




まぜ太
いくぞ!
話を終えると仮面の男が手を掴み、そのまま舞台から降り、私の手を引いて会場を出る

その一連の流れに驚きながらも久しぶりに感じる人の暖かさに私は身を任せた



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