デルキラ様の反応からして、戦いがあることって当たり前なのかな
抑えたりして大きくならないようにはしてるみたいだけど
急にぬっと現れてきたポロちゃんにびっくりする
簡単じゃない?
魔王のデルキラ様の言葉なら誰でも聞くんじゃないの?
ポロちゃんの相変わらずな対応に苦笑いする
あなたにとって争い事はゴメンだ
血が流れるし、怖いし、何より痛い
だがそれが当たり前の魔界では、あなたの常識は通用しなかった
でもその代わり、人としての上下関係ができ上がる
魔王がトップとするならば、
その下は貴族辺りになるだろう
ふと思う、自分はどの立場なのだろうと
魔界の王に気まぐれで魔界に呼び出され、
帰る方法も分からぬまま
後に名をあげる音魔と魔王
魔王デルキラの最初の功績は階級制度の設定
強いものほど気高く、美しく、偉い
向こうにいたのなら絶対に味わうことの無い危険
これほど面白いことがあるだろうか
自分の中での常識なんて通用しない
全く見知らぬ場所に呼ばれ
それでも尚彼女は笑う
自分の普通が通じないこの魔界で
まるで今の状況に絶望なんてしていないかのように
心の底から今の状況を楽しんでる
暗示をかけるように、呪いのように
それでも儚い約束のように
真っ直ぐな目であなたはデルキラを見つめる
微笑む笑顔ははにかむようにして
ギュッ!
魔界に突如として召喚された1人の人間
彼らが紡ぐ、新しい気まぐれの物語
それが愛なのか、はたまた恋なのか
それを知るのは2人のみ
題名のない物語なんて滑稽でしょう?
曖昧な関係の彼らにはちょうどいいでしょうに