第6話

#05
92
2026/02/08 09:43 更新



【──放課後】









類
………はぁ
瑞希
瑞希
類、疲れた顔してるけど、どうしたの?
類
授業中が本当に地獄だったんだ…
類
周りからずっと奇異の目で見られ続けて…正直もう限界だよ
瑞希
瑞希
それは……大変だったね〜…
瑞希
瑞希
でも、大丈夫!
瑞希
瑞希
ここからはボクがついてるよ♪
類
……フフ、頼りになるね
瑞希
瑞希
まぁ、昔馴染みだからね
類
フフフ、そうだね
類
……それじゃあ、味方を探してみるとしようか
瑞希
瑞希
そうだね〜!
瑞希
瑞希
今のところ、味方じゃないって分かってるのは誰?
類
東雲くん、青柳くん、白石くん、寧々、司くん…かな
瑞希
瑞希
いや、それほぼ全員じゃない!?
類
まぁ、仲が良い人に絞った話だけどね
類
協力者を募れば、誰かしらは味方が見つかるかもしれないけれど…
瑞希
瑞希
迂闊にそんなことしたら、ますます怪しまれちゃうよねぇ…
類
そうだね……
瑞希
瑞希
う〜ん…じゃ、宮女に行ってみるしかないのかな?
類
………!!
類
宮女か…確かに、アリだね
瑞希
瑞希
お、じゃあ早速いってみる?
瑞希
瑞希
まだ絵名が来る時間でもないだろうし…
類
絵名……東雲さんのことかい?
瑞希
瑞希
うん!絵名ならワンチャン、味方についてくれるかもしれないからさ
類
なるほど…じゃあ、後で東雲さんのところに行ってみる必要があるね
瑞希
瑞希
でも、弟くんがいるから厳しいかもね〜…
類
まぁ、やってみる価値はあるよ
類
でもとりあえず今は、宮女に行ってみようか
瑞希
瑞希
そうだね〜!
???
…………あっ



そんな風に僕らが話していた時に、とある人物が偶然僕たちの前に現れた。


瑞希
瑞希
え………なんで、ここにいるの…?
類
……ひとつ聞かせてもらいたい
類
僕のことは、宮女にも知れ渡っているのかい…?
えむ
えむ
る、類くん……!?



そこに現れたのは、えむくんだった。



…この反応だ、きっと宮女にはもうとっくに僕の噂は広まっているんだろう。


えむ
えむ
……ご、ごめん!あたしは、類くんは信じられない…かな……?
類
……うん。無理に信じようとはしなくていい
類
実際、君たちから見たら僕は危険人物だからね
えむ
えむ
…………
瑞希
瑞希
…えむちゃん
瑞希
瑞希
今まで類とえむちゃんが一緒にショーをしてきて──
瑞希
瑞希
本当に、類がこんなことをしそうだって思ったの?
えむ
えむ
…………
えむ
えむ
あたしだって…類くんを信じたいよ…
えむ
えむ
でも、今まで類くんが作ってきた装置をいーっぱい思い出して…
えむ
えむ
類くんなら「できちゃう」なって…そう思っちゃったの
瑞希
瑞希
……でも、できちゃうとしてもするかは別──
類
瑞希、止まって
瑞希
瑞希
え……う、うん
類
えむくん。きっと今、司くんのことを考えているのだろう?
えむ
えむ
………!
えむ
えむ
……あたし、さっき司くんに会ったんだ
えむ
えむ
そして、司くんは敵だって…
類
……うん
えむ
えむ
あたし、類くんを信じたくて……
えむ
えむ
でも、司くんも裏切れなくて……
瑞希
瑞希
えむちゃん………
類
……別に、すぐ信じられなくてもいい
類
味方じゃなくても、大丈夫だよ
えむ
えむ
………え?
類
えむくんは僕よりも司くんの方が少し付き合いが長いし
類
ショーをするきっかけができたのも、キミたち2人のおかげだからね
類
司くんに感情移入してしまうのも仕方がないよ
瑞希
瑞希
る、類!?味方をつくるってはずじゃ──!?
類
フフ、そこでひとつ提案があるんだ
えむ
えむ
………ほぇ?
類
どちらも信じたいのなら……
類
真相がわかるまで、中立でいればいいんだよ
類
……わざわざ、無理に敵か味方につく必要もないからね
えむ
えむ
類くん……!
瑞希
瑞希
…なるほどね
瑞希
瑞希
なんだか…類らしいや
類
…もちろん、却下してくれても構わないけれど
類
えむくんは、どうするんだい?
えむ
えむ
……あたしは──







えむ
えむ
中立でいたいなって、思う
瑞希
瑞希
………!
類
ふふ、ありがたいね……とは言っても、味方でもないけれどね
えむ
えむ
……!!でも、あたし類くんとたくさんおしゃべりしたいなぁ〜って思うし!
えむ
えむ
これからも類くんと一緒にお話し、できるかな……?
類
うん。えむくんに敵意がないなら、大丈夫だよ
えむ
えむ
やった〜!類くん、ありがとう!
類
フフフ♪
瑞希
瑞希
でも、それならえむちゃんも気をつけなきゃいけないね〜…
瑞希
瑞希
他の人に、あくまで中立ってバレないようにしないとね
えむ
えむ
確かに!!気をつけないとなぁ〜…
類
それじゃあ、僕たちは宮女に行かないといけないから。えむくん、またね
えむ
えむ
うん!バイバ〜イ!!
瑞希
瑞希
バイバイ!えむちゃん!
類
……それじゃあ、行こうか
瑞希
瑞希
そうだね〜!






【──宮益坂女子学園】




類
──よし、着いたね
瑞希
瑞希
着いたけど…まず人がいるかが肝心だね
類
……いや、人自体はいるみたいだよ。
でも──
類
大半の人は…僕に怖がって隠れてる
みたいだ
瑞希
瑞希
あ……そっか
瑞希
瑞希
宮女にも、噂は行ってるもんね
類
それに、そもそも僕みたいな男が宮女にいることがおかしいからね
類
だから、みんな遠ざかるわけだよ
瑞希
瑞希
う〜ん…最悪、ボクだったら紛れ込めるかもだし…知り合い、探してくる?
類
いや、そこまでしなくても大丈夫だよ
類
それに…宮女にもう噂が広まってるなら、時間は関係ないしね
類
ゆっくり説得していけばいいよ
瑞希
瑞希
……そっか!
瑞希
瑞希
じゃあ、とりあえず宮女にも噂が広まってるってことを知れただけで、収穫だね!
類
うん。じゃあ一旦──
???
あ、あの!!
類
………?
穂波
穂波
神代、さんですよね……?
穂波
穂波
よければ、少しお話を聞かせてもらえませんか…?
瑞希
瑞希
………え
瑞希
瑞希
ほ、穂波ちゃん…!?







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