第10話

第9話 あなたが1番
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2024/07/17 09:02
佐野side



「……おじゃまします、」

そう言い、誠也くんの家に入る

「ん、そこら辺に座ってて」

「あっはい、」




さっきはつい誠也くんの優しさに甘えて思わず泣いちゃったりしたけど流石に急に家に来るの迷惑やったかも、と思い、誠也くんに尋ねる


「……誠也くん、」

突然誠也くんの腕を掴んだからか誠也くんは目を大きく見開く


「なっ、な、何、??
ほらそこ座ってて、??」


「、あの…俺急に家来ちゃったけど大丈夫ですか、?
迷惑やったり…」

と話をすると誠也くんは


「え、あっ全然大丈夫やで!!
むしろ暇やったから、!!」


「、?そうですか……?
なら良かったです、」

「ん、!じゃあほらそこ座ってて!」

、笑なんか犬にお座りって言ってる飼い主みたい、、

「は〜い、」




少し経つと誠也くんはコーヒーを俺の前にこと、っと置く

「ありがとうございます、っ」


「いーえー
佐野って無糖でもいける?
ここにシロップとか砂糖置いとくから、好きに使ってな」

と笑顔で俺に言う

「ありがとうございます、笑
俺無糖派なんでこのままいただきますね、っ」

といい、コーヒーを一口口に含む

「ん、!めっちゃんまい、っ」

「良かった、笑
それいーとこのやつねんで、っ笑
味わって飲めよ、?笑」

と言った後、誠也くんは俺がコーヒーを飲むのをずっと眺めてくる、

「……誠也くん、飲まないんですか、?」


「んー飲むよ!
何か佐野さっきより元気そうで良かった、笑」


その言葉にぴく、っと反応してしまう

…やっぱ思い返せば迷惑ばっかかけとる気する、

「…さっき、迷惑かけちゃってほんとごめんなさい、
も、もう大丈夫なので、!
これ飲んだら帰りますね、っ」

と焦ってコーヒーを飲み干そうとする

「全然大丈夫やよ、
そんな焦って飲まんでええよ、
……まだおってや、」

誠也くんは俺の手を掴み、じっと見つめてくる、

「…でも、っ誠也くん、に、っ迷惑ばっかかけれへんので帰ります、っ」


「迷惑なんかやない、
俺、好きな人に、頼られて嬉しかった、」


、え、今、っ好きな人、って


「っ、え、?」


「俺、…佐野のこと好きやねん、
お願い、…俺の事だけ見て欲しい、
俺じゃ、佐野の1番になれない、?」

心臓が止まりそうなほどに胸がうるさく苦しい、

「っ、誠也くんは、俺なんかでええんですか、っ」

思わず涙が溢れてくる

「、泣かんとってやぁ、
目、腫れるで…、
…俺は佐野じゃなきゃ、駄目や、」

ほんまに、夢みたいや、っ


「俺もっ、誠也くんの事大好き、っ
…俺と付き合ってください、っ」

「ん、…よろしく、っ?笑」


「…っえへっ、夢みたいやぁ、…」



「ふ、笑泣きすぎやろ、っ…
あかん俺もなんか涙出てきたぁ、っ笑」








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