第47話

第46話
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2021/04/22 14:26




テヒョンside











あなたの電話がなった。
反応を見る限り相手はグクだろ。


俺が、出なよって言ったら
気を使ってるのか廊下へ行った。











時々聞こえるあなたの笑い声。







例え相手がグクでも
今はあなたが、笑ってくれてる事に
少し安心した。











俺は今、アイツを困らせてるよな……
あなたがグクを好きだって知ってて
あんな事言うなんて、、、













前にも一度ああやって何も言わずに
抱きしめられたことがある。









俺が中学生の時、、、親が離婚した。





理由は知ってる。親父の浮気だ。
だって浮気現場見たの俺だから。









その日はテスト前だったから
いつもより早く家に帰った。
玄関を開けると、母さんの履かなそうな
ヒールが高い靴、、、誰か来てるのか?






リビングに行ったけど誰もいない。
…………なんだか嫌な予感がした。


俺は…父さんと母さんの寝室へ向かった。






、、ドアを開けなくても分かる
知らない女の甲高い声。
その声が何度も呼ぶ父さんの名前。
嫌らしくキシむベッドの音………。





…………なんだよこれ。
俺は逃げる様に………家を出た。















この話をあなたにしたのは
高校生の時。
そこそこ仲良くなっていた俺らは
借りたDVDを2人で見てた。



そのDVDがとんでもなく
ドロドロの恋愛映画であなたが言った。







あなた
あなた
修羅場すぎるwww現実味無さすぎwww






でも、俺は……そう思わなかった。
知らないだけで現実ではきっと
沢山起きている話。








テヒョン
テヒョン
俺が体験した現実味無い修羅場の話聞く?www
あなた
あなた
えwww何それ気になるwww





そして俺はあの時の出来事を話した。
誰かにこの事を話すのは初めてだった。



どうせ他の奴からしたら人ごと。
笑われて終わるだろ?

だからあなたに言って
『えー修羅場だねwww』なんて言われて
笑い事にして終わらせればいい。そう思った。










でも...俺の想像は裏切られた。

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