青side
家に帰り僕は、神楽の練習をしていた莉犬くんを引き止め、さとみくんにもらったお守りを渡した
莉犬くんとさとみくんは互いに面識がない
僕を話を通して、「そんな友達/弟がいるんだなぁ」くらいの感覚だと思う
まぁ、悪いやつだとは思っていないと思うが…
そういって、素直にお守りを受け取る莉犬くん
え、そんな急に…
まぁ、気持ちはどうあれ受け取ってくれたのは少し安心する
……これで、莉犬くんについていた怨霊も諦めてくれればいいのだが
プルルルル プルルルル
琴の練習を一通り終えた後、少し休憩しようと思ってネットサーフィンを楽しんでいたところ
登録していない番号から、電話がかかってきた
通話ボタンを押すのに、少し躊躇する
迷惑電話だったら切ればいいか、という脳内会議の判決により、僕はやっと通話ボタンを押した
知らない人に名前を覚えられております、少しビビった
まぁ、ウチは結構有名な神社だし、知られていてもおかしくないのかもしれない
電話越しに聞こえた苺山さんの声は少し落ち着いていた。
気の所為かもしれないが、僕とさほど年齢は変わらないような、幼さも残る声であった。
いちごやま、という文字の並びはどこかで聞いたことがある気がする
僕の頭の隅に残っているということは、彼が僕の家の分家に当たる家の生まれというのは間違いないのだろう
神降ろしは代々伝わる家の伝統的な舞だ
それをやらないほうがいい、なんて…
死人がでる神楽
今までそんなの聞いたことがないし、噂なども特にない
まるで、個人情報が筒抜けのようだった
そう言われて、電話を切られた
ここで僕は気づくべきだったんだ
僕は、父さんの弟、叔父にあたる人物に、一度も会ったことがない
その人も、神楽で……?
【主の独り言】
すとふぇすらしいですよ
東京ドームで、去年みたいに
すごいですね、東京ドームですよ?
なーさん大好き
……福岡に、九州に来てくれてもいいんですよ?











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。