第6話

5話
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2025/12/27 03:00 更新
青side
そのまま訳もわからず当日を迎えた僕
結局、ななもりさんの電話の意図は分からなかった


ただ、信用するべきだ、と脳が訴えてやまなかった
このままじゃ、莉犬くんが死んでしまう



そう思って、僕と莉犬くんは今…


……駅にいた
Rinu
ねぇにーちゃん、もうすぐ祭り始まるよ?
Rinu
俺…神楽の準備あるし、にーちゃんも雅楽隊でしょ?
そう言った莉犬くんの顔は、少し焦っているように見える


自分のせいで、祭りが台無しになるかもしれないからだろうか
ただ、どんなに弟に引き返そうと催促されても、僕は莉犬くんの手を掴んで離したくなかった
Rinu
にーちゃん聞いてる?
Rinu
戻ろうよ、今からなら間に合うよ?
Colon
……だめ、絶対
Colon
とりあえず…逃げるよ

莉犬くんを殺す、何かから。


……逃げないと。

Rinu
逃げるって…何から?
質問ばかり投げてくる弟を背に、僕は電車に乗り込んだ
Colon
行くよ、莉犬くん
そう言って僕は後ろを振り返り、莉犬くんと向き合う


莉犬くんに向かって手を差し出したが、一向に手を取ってくれる気配はない
Rinu
え、な…何処に!?
莉犬くんは、絶対に乗ろうとしなかった
Rinu
にーちゃん、なんかおかしいよ…?
Rinu
祭りは?神楽は?
Rinu
俺ら、このままだと怒られるよ…?
Rinu
今日を楽しみにしてくれてる人もたくさん…
Colon
それでもだめなんだよッ!!
Colon
……だめなの…
僕の小さな足掻きは、神様には効かないのだろうか

それでも、莉犬くんだけは……


Colon
死なせたくないよ、莉犬くん…
Rinu
え?死ぬ…?
Colon
ごめん、僕も……
何が何なのか、分かっていない。



でも、ななもりさんの言葉を信用しないわけにはいかなかった




電車のドアが閉まる合図が聞こえた。


莉犬くんは、電車に乗ってくれない





と思っていた
Rinu
……あぁもう!!
Rinu
乗ればいいんでしょ乗れば!!
急に声を上げたと思えば、莉犬くんは先ほどとは打って変わって電車に勢いよく乗り込んできた
Colon
え、なんで…
Rinu
なんでって、にーちゃんが乗れって言ったんでしょ?
Rinu
……何か深い事情がありそうだし、付き合ってあげる
Rinu
怒られるときは一緒に怒られるよ…!
そういってニコッと莉犬くんが笑ったのと同時に、電車のドアが閉まり静かに動き出した
Rinu
へぇ…そんな電話が…
僕はとりあえず、僕がなぜこの奇怪な行動をとったのかを、莉犬くんに大まかに説明した


もちろん、僕が霊を見ることができるとは言っていないが
Rinu
で、にーちゃんはそれを信じたと…
Rinu
……詐欺じゃないの?
Colon
僕でも、おかしいとは思うよ
Colon
でも、もし莉犬くんが死んだらって思うと…

怖くて、強く拳を握りしめた

そして、莉犬くんは静かに口を開いた
Rinu
ありがとう、にーちゃん










Rinu
多分それ、ホントのことだと思う
Colon
……え?
莉犬くんのその言葉に、僕は動揺を隠せなかった
Rinu
俺も、少しおかしいなって思ってた
Rinu
昨日から、母さんが俺にずっと『ごめんね』って泣きながら抱きしめてきたし
Rinu
父さんも、ずっと俺と気まずそうにしてた
Rinu
それがなんでなのかは分かってなかったんだけど…
Rinu
多分、その神楽で俺が死ぬから、謝られたり気まずそうにされたんだと思う
Colon
そんな……
父さんたちは、本当に莉犬くんを殺そうとして…?





プルルルル プルルルル
Colon
ッびっくりした…
突然、僕のスマホが鳴った
あまりに急すぎたので、僕の肩が少しはねた
Rinu
……父さんかな?
Colon
……かもね
Rinu
まぁ、神社の関係者だったら切ればいい話だけど…

莉犬くんのその発言に賛同しながら、着信の相手を見る














さとみくんだった

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