第20話

喧嘩
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2021/08/23 05:06 更新





慎side







例え仲が良くても、喧嘩くらいは起こる。

それは、あなたさん大好きな北人さんとあなたさんの間ではなく、壱馬さんとあなたさんの間で起こる。

2人がデビュー前からすごく仲がいいのはファンの方もメンバーみんなも知ってること。

それに対して悔しがってる北人さんは壱馬さんに毎回昔の自分を後悔しろって言われてる。

まあ事実なんで言い返せないらしいですけど。

で、その喧嘩というのはたまにしかやって来ないものの、毎回長引いてしまうのがあの二人である。
昂秀
見るからに喧嘩してるよね、あれ。
誰がどう見てもしてるんだろうね。
いつもは近くにいるはずの2人が今日は離れてる。

あなたさんなんて珍しく北人さんに自分から近寄ってる。

…北人さん、顔がとろけてます。
北人
何かあった?
あなた
…別に。
北人
そういう顔するあなたはだいたい何かあるよ。
あなたさんの異変にすぐ気づく北人さんはいつもみたいな絡み方はせず、落ち着いて聞き出そうとしていた。

普段だったら壱馬さんと仲が悪くなるチャンスとかふざけて言うのに。

2人の様子に気づいた壱馬さんはさっき来たばかりなのに部屋を出て行ってしまった。
あなた
ほんと、なんでもないから。
北人
でも壱馬と明らかに何かあったよね。それくらいわかる。
あなた
……なんてでもないってば、
そう言って立ち上がり、あなたさんも部屋を出て行ってしまった。

やること言うこと、全部似てるなあ、あなたさんと壱馬さん。

そう思いながらあなたさんが強く閉めていった扉を見つめた。

今回はなんだろう。

毎回仲がいいからこその喧嘩の理由だった。

だから長引いてしまうけど呆気なく幕を閉じてた。
今回はなんか重大そうだなあ。
RIKU
長引かないといいね〜。
普段はふざけてメンバーにちょっかい出したりいじったりしてるあなたさん。

でも、本当の気持ちは自分の中に閉まったり、自分の気持ちを押し殺してしまう癖がある。

だから長引いちゃうんだろうな。
健太
そろそろ時間ですよね?
LIKIYA
あー…そうだな…
俺壱馬さん探して来ます。
翔吾
じゃあ俺はあなた探してきますね。
LIKIYA
頼んだ。
あの二人って考えることも似てる部分あるし、やること言うこと似てるから同じ場所で出くわしたりしてないかな…

そう思いながら壱馬さんを探してると、空き部屋の前で立ち止まってる壱馬さんがいた。

扉を見つめたまま、立ってる壱馬さん。
壱馬さん。
壱馬
…慎…ごめん時間だよな。
はい。
俺を見たあとまた扉に目を向けて、歩き出した。

あの部屋に何かあるのかな?

でもあそこは空き部屋だって聞いた。

または色んな物が置かれてる物置。

なんでだろ。
翔吾
お、壱馬とまこっちゃん、
あなたさん見つからないんですか?
翔吾
そろそろ見つけるよ。
そろそろ…?
俺を見て笑った後に壱馬さんを見た翔吾さん。

壱馬さんと目が合ったみたいだけどすぐに歩き出した。
そろそろ見つけるって…何ですか?
壱馬
…さあな。
そういう壱馬さんに違和感を覚えて後ろを振り向くと、さっき壱馬さんが見つめてた扉を開けて空き部屋に入っていった。

…もしかして壱馬さんはあなたさんがあそこにいるのを分かってた?

なんだか今回は大変な気がしてきた。

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