この物語の始まりは9年前
ニュースで報道されるくらいの大事故が起きた。
加害者の飲酒運転で信号無視をしたものにより起きた事故だった
被害者は15歳の中学3年生。
車にはねられたが加害者のひき逃げで少女の体は壊れた。
事故のその後。一命を取り留めることはできたが...
少女の足は麻痺。他の部分にも麻痺が残っている
事故当日からずっと...今日まで入院しているのだ
事故前は明るかった少女の性格も
事故のあとから内気になってしまった。
1年後
毎日、リハビリと治療の日々。
1年も続けているけれど、変化なし。
大事だった友達とも疎遠になって、いろんなものを失った
そんな毎日に嫌気を指していた
そんなことを考えて過ぎてく日常。
でも
日常は突然一変する。
アイツとの出会いで、少女の人生は変わった。
ちょうど検査待ちをしていたときだった。
走ってきた青年がいた
少女の隣のベンチに座ってきた青年
チラチラと見つめてくる青年と気づいてないふりをする少女
ずっと黙って座ってる中、突然声をかけられたら驚くだろう
瑠璃は驚きを隠せなかった。
瑠璃は少し考え、男に返事した
青年は走っていったが...
手帳型のスマホケースが開いておいてあった
そこには名刺が挟まっている
瑠璃は左肘から手までは一部麻痺がある。
不自由ながらなんとか名刺を取り出した。
名刺には会社の名前と電話番号も書いてある
瑠璃は咄嗟に嘘をついた。
自分がこのスマホを持ってるにはこれしかないと思ったから
瑠璃は検査中もずっと、青年のスマホを心配していた。
車椅子においておいてもスマホをなくさないか不安だった。
こう見えて瑠璃は心配性だ
青年がスマホを取りに来ること事態、本当に来るか心配するくらいだ
青年は母を見届け、家に帰ろうとしたがその時にスマホをなくしたことに気づいた
昔からの高い頭脳で考える。
その結果...
そう、点滴と左手首のバンドに書いてあった名前「安達 瑠璃」
看護師さんに聞けば病室がわかるはずだからその作戦で行こうと足取りを軽くして歩いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。