二階堂先輩は猫を見つけた子供みたいにウキウキしていた。
倉本祐一の声で一瞬で静かになった。
正面にはとても大きい棚がどんっとあり、幹部達はその上に立っていた。
自分が立っている場所からは少し距離があるため、ハッキリと顔は見えないが、4人の男の人がいた。
すると、幹部の1人が声をあげる。
慌てて走ってきた第5幹部を見て、私は震えが止まらなかった。きっと大沢くんも同じだと思う。
だって第5幹部は・・・・・。
浦川くんだったから。
私は頭がクラクラしていた。
噓だよね?これは夢だよね?
今までの浦川くんの不可解な行動がすべて繋がった。
隠し部屋にあったお金の写真、私に仕掛けられた盗聴器。
あんな人と、ついこの間まで普通に話していたなんて信じられない。
それに同じ教室で過ごしていたことも。
でも、絶望の中でもたった1つ。可能性の光がある。
もしかしたら・・・。
浦川くんが幹部なら・・・。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!