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第14話

p:ぶっつけ本番!能力試し
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2025/12/12 15:48 更新
Men
要はぶっつけ本番ってことだ
Men
俺にはどんな能力が出るか!
Qn
そのギャンブルに俺まで巻き込まないでくれない?
目の前には大量の魔物。
ここはノスタルジアの城下町からだいぶ離れた洞窟だ。
魔物は暗いところを好む性質があるから、こういった洞窟に集まるのは自然だが、それにしても多い。
Qn
まだ昼飯食ってねぇんだけど…
玉石の力を授かった翌日。
昼飯を食べようとしていたおんりーを拉致し、MENはここまでやってきた。
能力と聞いて、とにかく心が躍っていたらしい。
Men
まあいいだろ、さっき剣渡したろ?
Qn
きっちり金取られたし、ここに連れてこられる理由にはならん
Qn
てか、その勢いで連れてこられたんだから最悪なんだけど
Men
俺ん家で飯食おうとしたことを後悔するんだな
Qn
ったく…死んだらどうすんだよ
Men
ははは死なねーだろ多分
おんりーはため息をついて、魔物たちの様子を伺う。
魔物らは舌を舐めずって、今にも襲いかかってきたそうに目を光らせている。
Men
さてと…いっちょやりますか!
Men
勿論、一緒に戦ってくれるよなぁ?
Qn
…はぁ、…
ため息をつきながら、背中に構えている剣を抜くのを見て、MENは微笑む。
Men
かかってこい!
その声を合図に魔物たちは一斉にかかってくる。
あっという間に、2人は囲まれてしまう。
Men
四面楚歌がまさに似合う
Qn
言ってる場合か
互いの背中を預け合いながら、全体を見るように周り、
様子を伺う。
Qn
てか、どうやって能力出すのか分かんのかよ
Men
分かんねぇよ?
Qn
っ……
Men
だから言ったろ?ぶっつけ本番って
おんりーの顔があからさまに歪むのをMENが確認したその瞬間、元がネコ科であろうその四足獣が高く跳び、襲いかかってくる。
Qn
MEN
Men
分かってる
振り返りざまにその横腹に刃渡りの長いアクスをぶつける。真っ二つになったそれは地面に転がり、ゆっくりと灰になり、消えていった。
Men
まだわかんねぇな
その四足獣をトリガーに一斉に周囲の魔物が襲いかかってくる。それをいつものように二人で非常に連携の取れた動きで狩っていくも、能力は咲かない。
Men
ねぇ、ちなみにさ、おんりーは自分の能力分かってんの?
Qn
分かっとるよ
Men
えぇ!?
Men
ちなみにどんな?
Qn
こんな
手に力を込めるように、動かすと、その手に光が宿る。
その手を自身の剣に滑らせ、思い切り薙ぎ払う。
薙ぎ払ったその剣から、残像のような光の亀裂が生まれ、
魔物たちに向かっていく。
それは、数十体といた魔物を一瞬にして灰にしたのだった。

MENはそれを目を細めて観察する。
Men
…………………。
Men
はー強……
Qn
とは言え…キリないな
灰が昇っていったその隙間を埋めるようにすぐ大量の魔物が出てきて、また囲まれる。
Men
もっとじゃんじゃん使ってよ
Qn
いや…元はと言えばMENの能力覚醒のためだろ…?
Qn
それに…
Men
それになんだ
Qn
この能力、使うとめっちゃ疲れる。
Men
なるほどねぇ
その言葉を最後に2人はまたそれぞれの方向へと蹴り出し、駆け出していく。

切り裂き、走り出すの繰り返し。
時には魔物の間隙を縫い滑り込み、時には魔物らの頭を踏みつけ、跳び上がる。

2人各々好きなだけ暴れ回ると、再び背中を合わせて定位置に戻る。
Qn
で?異能は?
Men
出ねぇ、攻撃系じゃねぇかもしれねぇ
Qn
なるほどねぇ




Qn
じゃあ、こうしてみる?
そのふわっとした問いかけに思わずMENは振り返る。
Men
お前何して
MENの方を向き、静かに後退していく。
その背後には大量の魔物が待ち構えている。

彼の表情は、度胸を試す子供のようだ。
MENを試すように微笑み、頬には汗を垂らす。
Men
馬鹿っ!?
後へ引いて行ったおんりーも、それを慌てて追ったMENも、魔物の大群に群がられ、そこに1つの魔物の塊が出来上がる。



鬱陶しい魔物たちの声だけが響いて、

その空間が停滞する。────────────

Qn
……はっ、出来るのかよ
Men
あぁ、びっくりだ。
刹那、その魔物の塊は中心から発せられた気圧によって
吹っ飛んでいく。

その中心では、ドーム型のバリアに護られる2人の姿が見える。
Men
俺の異能は防御だな。
Men
なんかアルマジロみてぇ
Qn
もっとマシな例えねぇか
Men
ねぇな
Men
よぉーし、分かったところで、暴れるだけ暴れて帰りますか
Qn
まだ付き合わされるのか……
Men
ったりめぇだ、飯食う場所代は高ぇんだぞ?
歩き出すMENを見て、
おんりーはふと思ったことを口にする。
Qn
助けてくれるとは思わなかった
Men
は?誰だと思ってん…
Qn
友達、じゃないんだろ?
間髪入れずにそう口にすると、MENは言葉に詰まるように少し目を見開いてから、表情を緩める。
Men
…ははっちゃんと覚えてる
Qn
どういう意味なのかは教えてくれんよね
Qn
いちいち言うくせに。
Men
そんなに知りてぇか?
Qn
……いや?
Men
はっ…じゃあいいじゃねぇか。

軽く笑いそんな口を叩いてすぐ、MENは俯いて問うた。




Men
…お前は俺の事友達だって思ってんのか?
Qn
……さぁ。
曖昧な会話を重ねて、最後に微笑み合うと、また、戦場へと向かっていった。








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