第2話

″自己紹介
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2024/06/19 10:00
?「こんなんで自分が強いって勘違いできる頭、どうなってんだよ……」
















やれやれ、と少年は屈伸をすると、彼らの胸ぐらを掴む。


















桜「オレの顔と名前、覚えておけ。……風鈴高校、桜遥さくらはるかだ!」


















自身のことを、桜遥だと名乗った彼は、その場から立ち去ろうとする。

















私とことはは本能的に動いて、桜の腕を掴むことに成功した。















ことは「ねぇっ!ありがとう」




あなた「わっ、私からもありがとうっ」















すると、桜は辺りを見回して、たくさん見回した後、自分のことを指差し、あっけらかんとしている。













桜「え、オレ……?」




ことは「アンタ以外に誰がいるのよ」














そうすれば、桜の顔はみるみるうちに真っ赤になっていって、ボンと火山が噴火したみたいになった。

















ぶわり、と赤が全身に広がっていく。
















桜「べっ、別にお前らを助けたかったわけじゃねーし!さっきのヤツが気に食わなかっただけだし!!」















これが、風鈴高校を目指すもの、か。














私は何だか嬉しくなってしまった。















私とことはは目を合わせ、同時にニヤリと笑う。














ことは「ねぇ、お腹空いてない?」




桜「はぁっ!?空いてねぇーし!!」




あなた「まま、そんなこと言わずにさ。ことはのご飯はおいしーぞ?」
















































ことは「へぇ〜、じゃあ桜は外の人間なのか」




あなた「そうなんだ!だから見たことないな〜って思ってたんだよねぇ、納得だわ」

















言葉の経営しているお店、喫茶ポトスにて。















私の目の前でことはがオムライスを作り、私の真隣に桜遥……遥が座っている。
















ことは「こんなところに来る珍しいヤツもいるのね」




あなた「だいぶ物好きなんだと思うよ。ねぇ、遥?」




桜「どうせオレは変人だよ……って、勝手に名前で呼ぶな!」















急に怒鳴られたので、カウンターで寝そべっていた体をだるく起こす。














あなた「いーじゃん。じゃあ私も名乗っとくよ。私、柚木ゆずきあなた。遥と同じ16だよ」















ピースサインをすると、弱々しく手を振り払われた。













なんか、遥が可愛らしいぞ。















ことは「私はたちばなことは。これからよろしくね、桜。ま、桜のこととやかく言えないんだよね、私もゆーて外の人間だし」




あなた「私もだけどね〜」




















なんか、さっきまで殴り合いがあったとは思えないほど、平和だ。

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