第6話

[隣で笑う相棒]紫 × 桃
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2025/12/15 13:28 更新

ネタがたくさん溜まってきたので書いていきたいと思いますふへへへへへ

ちなみに、このガチャのネタは全部フリー素材なので、二次創作に関わらず趣味で一次創作してる方とか、好きなのあったら何に使用してもらってもOKです。
でも自分で考えたネタだし色々読みたいので、使用したらぜひ私のコメント欄にリンク貼ってください!(紫桃なら特に)
最大級にキモくなった私がいいねとコメントしにいきます



異能力現代ファンタジーパロ 紫桃



 どこで道を間違えたのか、と聞かれるとよく分からなくなる。
 それくらい曖昧で、流されがちで、自分の意見なんてこれっぽちもない人生だった。

 ただ、こんな自分でも何かできることがあるって、そう思い続けて。ただがむしゃらに、手当たり次第に人を救ってきた。
 それをたまたま、あいつに見られただけ。


 それを見たあいつが、たまたま物好きだっただけ。





 後天性心性異能力こうてんせいしんせいいのうりょく、“第六感”が俺に発現したのは1⬛︎歳の時。

 超能力と呼ばれるファンタジー的なそれは普通の人間には存在を知られることなく、また発現した人間もごく少数派らしかった。

 俺に発現した能力は、いわゆる念力とか呼ばれる、少しのものを浮かせたり移動させたりするといったもの。
 日常生活でたまに役に立つことはあれど、別に他人に見せびらかしたりするものでもない。
 そのちっぽけな能力が俺のごく平凡な日常を変えてくれるはずもなく、能力が発現してからもそれまで通り、普通の生活を送っていた。あの日までは。


うわあああああん!!!
# 紫
うるさい、でかい声出すとバレんだろ!!
いやああお兄ちゃんやだぁぁぁ!!
チビなのに顔こわいぃぃぃ!!!
# 紫
マジぶっ飛ばすぞこのクソガキ!!!
# 紫
俺じゃなくて向こうを怖がれやッ!!


 どうして俺がこんな腹立つクソガキと一緒に路地裏を走り抜けているのかというと、化け物に襲われていたこいつを抱えて今逃げている。それだけである。


 異能力である“第六感”が発現するのは人間だけじゃない。人の思いが受け継がれた物がケガれて化け物になることもある……らしい。

 そして厄介なことに、そいつらは人間を殺そうと襲ってくるのだ。

# 紫
……! おいお前、こっち!
わっ!!


入り組んだ路地を走りに走り、ガキの首ねっこを掴んでとっさに近くのゴミ箱の影に隠れる。

化け物は相変わらず、訳のわからない奇声を挙げながら俺たちを探している。

# 紫
(このまま隠れてても、見つかるのは時間の問題か……)
# 紫
おいガキ
ひっ!?

 ため息をついて、目の前のガキをみた。
 そいつは小さい身体を震わせて泣いていた。頬に流れる涙を乱暴に拭きながら声をかける。

# 紫
いいか、俺は今からあいつの前に出る
# 紫
俺が囮になって死ぬから、お前はその隙に路地から出て逃げろ。いいな
へ!? 何言ってるの、お兄ちゃ、
# 紫
うるさい
# 紫
俺は“第六感”を持ってる。でも役に立たねぇ、お前を一人を逃せるかすら微妙だ
# 紫
……要するに、俺が身体張って時間稼いでやるから逃げろっつってんだ。いいな
……でも
# 紫
クソガキ
……

 目の前のクソガキの声を遮る。



 俺よりも身体の小さいそいつは目にいっぱいの涙を溜めて、こくりと悔しそうに頷いた。


# 紫
じゃあ合図で走れ、いいな?
# 紫
せーのっ、!



 力一杯叫んだ一言で、俺とガキが真逆の方向に走り出した。


ガキは影に紛れて必死に向こうへ走っていき、俺は化け物の背後に回る。

# 紫
〈第六感〉ッ!!


 意識して使ったことなんてほとんどない俺の中の能力を右手に集中させる。

その右手を鉄製のゴミ箱にかざし、浮き上がったそれを思いっきり化け物にぶつけた。


おにいちゃん!!
# 紫
走れ!!!


 ガキの方向にあいつの矛先が向かないように、手当たり次第に物を浮かせて投げつける。


 鉄パイプ、空き缶、もう一回ゴミ箱。


 何度も何度もぶつけるが、どれも大したダメージは入ってない。
# 紫
……クソが、ならもっかい……!

 痺れた右手を奮い立たせて、もう一度能力を集中させようとした時だった。

# 桃
どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 頭上から声が降ってきて、化け物の頭を何かが貫通した。
# 紫
!?
 見るとそれは、俺が先ほどぶつけまくっていた鉄パイプ。
 でもそれは明らかに普通じゃない、俺が第六感で動かしていた時よりも尖って、鋭くて……なんか威力が上がっている。強そうに見える。


 そんな強そうな武器に貫かれた化け物はまた奇声をあげて、頭にもがき始めた。
 かなりダメージが入ったようだ。

# 紫
……なにが
# 桃
そこのお前! さっきの、あのぶつけるやつもっかいやってくんない!?
# 桃
その間に俺がしばきまくるから!!
# 紫
へ!? あ、


 謎の前髪ピンクの指示を受けて、俺はもう一度能力を発動させた。




 そこから、俺が物をぶつけて、奴が殴る。それを何度も何度も繰り返した。





 何度も、何度も何度も。



 どれくらい経ったかわからないくらい鉄をぶつけて、ようやく化け物のカラダがボロボロと崩れて消滅した。


# 紫
……おわ、った……?
# 桃
……終わった、おわった!!!

 ようやく訪れた戦闘の終わりに、俺は思わず腰の力が抜けて大きな息をついた。

 何はともあれ、あのどでかい異形に能力を駆使して、生き残ったのだ。それだけでもう万々歳である。

# 桃
っしゃあ勝った!!見たか俺の鉄パイプ捌き!
# 桃
すちにバットの振り方教えてもらった甲斐があったってもんよ!!
# 紫
……

 さて、化け物は片付いたがまだ問題が残っていた。


# 紫
(こいつ、いきなり現れたけど誰なんだ?)
# 桃
……あ

 突如現れた謎の男に疑いの視線を向ける。
 すると、誰に向けて言っているのかわからない独り言を繰り返し、興奮していたピンクと目が合った。

 気まずくて思わず視線を逸らしたが、その後そいつは俺の顔に地盤の顔を近づけてきた。

# 桃
お前、俺が来るまであれから一人で逃げて戦ってたの!?
# 紫
お、おう……
# 桃
マジすげえ、超かっこいいよ!
俺だったら逃げてる!!
# 桃
てか“第六感”持ち?見てたけど念力系なの?戦闘経験はある?ないとしたら鉄製のモノ持ち上げて異形にぶつけるってなかなか戦闘IQ高くない!?
# 紫
あの、近い、ちか……
# 桃
マジすごい、かっこいいよお前!
# 桃
俺と、組んでくれない!?

# 紫
……は?
# 桃
俺、第六感を使ってさっきみたいな化け物をぶっ飛ばしてんの!
# 桃
街の人から依頼受けたり、怪しいとこ捜査したり! 仲間もいるっちゃいるんだけど、サポートしてくれる相方が欲しくてさ
# 桃
お前なら、度胸も実力も申し分ない!
# 桃
俺と一緒に化け物ぶっ殺してくれないかな?

 最初聞いた時、何言ってんだこいつと思った。


 おかしいだろ、って。たった今意味わかんねぇ化け物に殺されかけた一般人を、そんな死にそうな職業に勧誘。しかも超怪しい。
 普通に生きてたら疑うし、そんなの絶対にやらない。


 けど、
# 紫
……


 ちょっとだけ嬉しかった。

 誰かにこんなに自分を求められたのは初めてで、必要とされているってわかって嬉しかった。


 ……あいつの手を取った理由は、それだけかもしれないと、今になって思う。

# 紫
……わかっ、た
# 桃
ほんと?
# 紫
俺の能力、もの浮かせるだけだし
# 紫
そもそも今までほとんど意識して使ったことなかったし、ああいうグロテスクなやつとかお化けとか超苦手だけど
# 紫
それでも、いいなら



# 桃
いいに決まってんじゃん!
お前が怖い時は、俺が守るし!!
# 桃
これからよろしくな、相棒!




 これがやつとの最初。




 唯一無二の、相棒との出会いだった。





# 紫
・六奏紫
・意識した物を浮かせる能力
・お化けとか化け物が苦手。子供がいなければすぐに逃げ出して警察に連絡するつもりだった
・いざとなったら身体張れるいい男
・ひょんなことから桃の相棒になり、異能力業界で振り回されることになる
# 桃
・六奏桃
・身体や触れた物体の性能を一時的に強化する能力
・考えなしに突っ込むタイプ
・異能力を利用して化け物を倒してる。紫の戦闘センスに惹かれて相棒に勧誘
・味噌汁に塩と間違えて野党を入れる

私の癖という癖を全て詰め込んだお題ガチャから生まれた相棒パロ紫桃です。
そうです、私はこういうのが書きたかった。好評なら続きます。


ちなみに、作者の前の前のアカウントで連載していたファンタジーものの要素を一部入れてます。
前から知ってる人もぜひ楽しんでください。

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