いつものように大学へ向かっていたら、会いたくない人に会ってしまった。
彼は私の元彼。
付き合っていた時はすごく私に甘々で、優しかった。
でも、見てしまったの。あの日、あの場所で。
私達が高校生の頃の話。
授業が終わってさとみくんを探しに校舎を歩いていて、たまたま入った空き教室に彼は居た。
その時の彼は、女の子と抱きしめ合っていた。
こうして終わった筈の私達。
その彼とまた会うなんて、つくづくついていないなぁと思う。
気まずい空間を破るようにして話を切り出したのはさとみ。
何を言ってるの、?
さとみ 全然大丈夫だけど、どした?
さとみ そっか、嬉しいけどごめん。俺にはもう大切な人が居るから。
さとみ 俺に出来る事ならいいよ?
さとみ …分かった。ん、
ギュッ
そこにあなたの下の名前が入ってきたんだ。
ほんとにタイミングが悪かった。
でも俺は浮気なんかしてない。あなたの下の名前しか見てなかったから。
そんな事言われたら、
また好きになっちゃうじゃん、!
さとみ あなたの下の名前が1番可愛いからなぁ
さとみ あなたの下の名前にかなう女子ぜってーいないだろw
またあの頃みたいに甘やかして欲しくなっちゃうよ、
『見ててよ、あなたの下の名前 』
元カレ 🩷ver.🔁












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。