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第20話

# 不器用なとこ
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2025/08/15 11:32 更新
🎼🎮side




小さな頃から行っていた、クレープ屋さん。

色んなお店を知っているけど、ここのお店のがいちばん美味しい。
いちごチョコのクレープを頬張れば、クレープの可愛らしい見た目とと一緒にみことのおどおどとした姿が視界に入ってくる。


…小さい頃から一緒にいて、無言でも気まづいとか思ったこと無かったけど…今はとんでもなく気まづい。
🎼🎮
みこと
🎼👑
…は、はいっ

そんな空気に耐えられなくて、思わず声をかけてしまった。
🎼🎮
…そんなに焦らなくても、もう怒ってないから
🎼🎮
それに、あの日もあたしが八つ当たりしただけだし
🎼👑
…嘘やぁ、
🎼🎮
…嘘じゃないよ、なんでそう思うの
思えば、なんでみことがそこまで反省しているのか分からなかった。

小さい頃から小さな喧嘩はしていたが、次の日にはけろっとしていたし。
🎼👑
なっちゃんが怒ってなくても、自分のことを許せん…
🎼🎮
あの日保健室に来たことでしょ?
🎼🎮
あたしだって、友達があんなことになってたらみことと同じ態度とっちゃうよ
🎼🎮
だからそんな気にすることじゃ…
そこまで言って口を閉じる。

…八つ当たりしたあたしが言えることじゃない気がする。
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…それもあるけど
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なっちゃんあの日言ったやろ?
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「なんであの日何も言わなかったの」って
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…あー、
ついうっかり、口をついて出た言葉。
あの日って言うのは、あたしがコンクールで転んだ時のことである。


みことのお母さんが今にも殴りかかってきそうな両親の怒号を必死に止めてたとき、みことは人気のないところまであたしを連れていってくれた、ような気がする。



昔から誰かのために一生懸命で、だけど、誰かのためにしたことを失敗して…落ち込んで…

あの日も足を捻ったばかりで痛いのに走らされたし…笑



…でも、なんだかそれが嬉しくて、その時は足が痛いのをわすれてた。
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わたし、あの時何言ってもなっちゃんのこと傷つけちゃいそうで…
🎼👑
……なんも言えんかったんよな
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なっちゃん足痛いはずなのに走らせちゃうし…っ
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もぅ、ほんと何やってもダメなんよ…
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みこと
🎼👑
…っ?、(びく
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確かに…あのときみことがなんにも言ってくれなかったこと
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ずっと引っかかってて…モヤモヤして
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…でも、私のためだったの、今知った
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…正直、ただ気まづくて黙ってたのかと
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そ、そんなことないよ…っ!!
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気まづい、とかじゃなくて…心配で
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どうしたらなっちゃんが笑顔になるか考えとって
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笑顔?
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その…わたしはなっちゃんの笑顔大好きやから…
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でも、わたし馬鹿だから…思いつく最善の方法が黙ってるってことで…
🎼👑
…あん時のなっちゃんに、何か言ったら余計傷つけそうやったから、
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……、
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って、あ…ごめんな、勝手に想像して
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結局悲しませちゃったし…意味ないよね
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…みことにとって、それがわたしを1番元気ずける方法だったの?
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…ごめ、
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っ、はは…
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不器用すぎ…ほんとに
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だっ、だって…
🎼👑
私がどう思われても、嫌われても
🎼👑
なっちゃんが笑顔だったらいいやって…
🎼🎮
…ううん、嫌わない
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みことがどんな行動とっても、絶対嫌わない自信ある
🎼🎮
笑顔になれる、自身、あるよ

そういって、気づけばみことに近づいていた。

ぎゅーっと、苦しくなるほど抱き締めれば、彼女の温もりを感じることが出来た。
🎼👑
な、なっちゃ…




彼女は驚いた顔をしてあたしの顔を見つめた
🎼👑
な、泣かんとってよぉ…
🎼🎮
……それ、みことが言う?
🎼🎮
人のこと、いえませんよ〜
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っ、んふ…
🎼👑
なんか、入れ違ってたみたいやなぁ
🎼🎮
…そうだね
🎼🎮
ずーっとモヤモヤしてたの、なんだったんだろ
そういえば、みことがちいさく微笑んだ。
🎼🎮
….じゃあ、最後にお互いごめんなさいして終わろう(くす
🎼👑
…昔とおんなじやなぁ、笑
小さい頃からの約束。

どんなにムカついてても、言い争ったあとは最後に必ずお互いに謝ってから終わらせる。


ずーっと抱きついていた腕を少し離して、おでこはつけたまま。

小さな時からの魔法の言葉を口にした。

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