ピピピ…ピピピ…
千世「ん……るさ…」
朝起きなければならない事にイラつきながら身体を起こす。
昨日感じた頭の痛みは消えていた。
やっぱ気のせいかぁ と思いつつ制服に着替える。
千世「よしっ!」
現在 6:20
私にしては早起き……二度寝すればよかったなぁ…。
階段を降りてリビングに向かう。
お母さんはいつも朝早くに仕事に出かけるので、もう姿は無い。
あれ、お兄ちゃんは何処だろ。最近見かけてないなぁ。
友達の所に泊まってるのかな…
そういえば良くこんな事あったか。
いつもの事だったわ、なんて呆れながら机に置いてある朝ごはんを食べる。
食べ終わる頃にはもう登校時間だった。
鞄を手に取ってドアノブを触る。
ガチャ
千世「行ってきまーす」
返って来ないその言葉を私は呟く
そして私は学校へ足を進めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。