第20話

気のせい
18
2021/02/15 14:17


ピピピ…ピピピ…

千世「ん……るさ…
朝起きなければならない事にイラつきながら身体を起こす。

昨日感じた頭の痛みは消えていた。
やっぱ気のせいかぁ と思いつつ制服に着替える。
千世「よしっ!」
現在 6:20
私にしては早起き……二度寝すればよかったなぁ…。


階段を降りてリビングに向かう。
お母さんはいつも朝早くに仕事に出かけるので、もう姿は無い。

あれ、お兄ちゃんは何処だろ。最近見かけてないなぁ。
友達の所に泊まってるのかな…
そういえば良くこんな事あったか。

いつもの事だったわ、なんて呆れながら机に置いてある朝ごはんを食べる。




食べ終わる頃にはもう登校時間だった。
鞄を手に取ってドアノブを触る。


ガチャ
千世「行ってきまーす」
返って来ないその言葉を私は呟く


そして私は学校へ足を進めた。

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