第2話

小さき毒使い1
85
2024/03/24 05:08
これは、私が小さかった頃。
まだ、毒の知識も持たない普通の女の子だった
だが、私の家に二人の兄弟が来た
その二人は、親が亡くなって親戚をあたったいる
子達だったらしい
兄の方は
レイン・エイムズ
レイン・エイムズ…
そう名乗った
弟の方は
フィン・エイムズ
フィン・エイムズです…
と言った
大人
よろしくね、
あなた
よろしくお願いしますニコッ
正直言って、余り仲良くはしたくはなかった。
仲良くしたらすればするほど、後で情に絆されやすくなってしまうから。
けれども、不思議とこの子達とは仲良くしたかった
フィン・エイムズ
君は…?
あなた
私はあなた・フェリシア
フィン・エイムズ
よろしくね…
友達
よろしく!
あなた
うんっ
友達
アンタ、ウザいんだよ
あなた
っ!
あなた
部屋は、そっちだよ。
フィン・エイムズ
ありがとう。
レイン・エイムズ
あなた
…ねぇ、私貴方達と仲良くしたくない
フィン・エイムズ
!!
あなた
だって、
レイン・エイムズ
おい、お前
あなた
レイン・エイムズ
黙れ
あなた
フィン・エイムズ
待って!
フィン・エイムズ
だって、何を言いたかったの?
あなた
だって
あなた
だって
あなた
だって
あなた
その場に沈黙が続く
最初に口を開いたのはレインの方だった
レイン・エイムズ
おい、
あなた
なに?
レイン・エイムズ
なんで泣いてんだ…?
あなた
ぇっ
気付かぬうちに泣いていたらしい
フィン・エイムズ
教えてくれないかな…?
フィン・エイムズ
どうして仲良くしたくないの?
あなた
だって!
あなた
仲良くしたらいつかは!
あなた
いつかは
あなた
苦しくなっちゃうじゃん…
フィン・エイムズ
レイン・エイムズ
レイン・エイムズ
お前が、何をやったのか分からないけど
フィン・エイムズ
僕達は、裏切らないよ…!
あなた
嘘つき
あなた
そう言って裏切られたの。
フィン・エイムズ
レイン・エイムズ
だったら、段々と仲良くしてけばいいんじゃないか?
あなた
…!
大人
ご飯できたわよ〜!
この時から、何かが回り始める気がした
少しだけ気が緩くなったと思う
夜、私はこの兄弟と色々個人の事を明かした
あなた
私は、この人達の子供じゃないんだよ
フィン・エイムズ
そうなの?
レイン・エイムズ
じゃあ、なんでここにいるんだ?
あなた
迷い込んできた感じ。
あなた
私のオカアサンは、自殺をしたの。
あなた
オトウサンに、虐待させられたの。
あなた
私は、オトウサンにしばらく預けられたけど
あなた
家に警察が来た。
フィン・エイムズ
そうなんだね…
レイン・エイムズ
フィン・エイムズ
僕達はね、急にいなくなっちゃったんだよ
あなた
そうなんだ
あなた
あなた
ねぇ、フィン達の夢は何?
フィン・エイムズ
僕はまだ考えてないかな
あなた
レインは?
レイン・エイムズ
……
あなた
寝てる?
フィン・エイムズ
寝てるや。
あなた
じゃあ、私達もそろそろ寝よ。
フィン・エイムズ
おやすみ
あなた
おやすみ
あなた
起きてるでしょ、レイン
レイン・エイムズ
よくわかったな
フィンが寝た後、レインが起きている事を知った
あなたは、二人で外に出た
静かな夜だった。
星が輝いて見える
あなた
レインのオカアサン達は死んじゃったんでしょ?
レイン・エイムズ
そう。
あなた
レインの夢は何?
レイン・エイムズ
まだ、決まってはないけど
レイン・エイムズ
自分達みたいな人ができないようにしたい。
あなた
いいと思うよ。
あなた
私は、レイン達の夢を応援するから。
レイン・エイムズ
レイン・エイムズ
ありがとう。
幸せの合図が、崩れる音がした。

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