私の暮らす世界は 平穏とは程遠かった
毎日必ず仲間や部下が死に 敵も同じように 死んでいく
毎日聞こえてくるのは 戦闘状況や報告
そして届くのは 屍となって帰ってくる仲間たち
何故戦わなければいけないのか
魔神族以外の種族であり敵側であった 女神族・巨人族・妖精族 そして人間族
いくら魔神族より弱い個体であっても 数には勝てない
魔神族は負けたら封印されるか 全滅に追いやられるか
そのことは分かっていたのに
でも
父であり 魔神族を束ねる 偉大であろう魔神王は その理由を言ってはくれなかった
私が死ぬまで
一度も
二人の 弟がいるの
私よりも小さくて でも頼れる
私の 大切な大切な あの世界で二人だけの弟
その二人は 魔神族とは別の種族と恋に落ちた
末の弟は 魔神族に隷属していた吸血鬼一族の美しい娘
そして上の弟は
敵である女神族
その長である最高神の娘と
恋に
落ちた
敵である女神族の娘と結ばれるということを聞いた時から
薄々 嫌な予感はしていた
女神族は敵であり 魔神族とは真逆の存在
敵対する四種族の中で 特に仲間を殺した種族
憎き仇
……もちろん 私も反対しようとしたさ
でも
ザッザッザッ……
_あんなに幸せそうな笑顔を 恋人である女神族の娘に向けていたら 反対出来ないさ
…まぁ
その恋を
別つべきでない愛を
魔神王と最高神は たとえ娘息子であっても許さなかった
あの二人は
愛に 恋に忠実だったが為に
_簡単に解けない呪いを掛けて
多分
_殺されてしまった
_私は死んだんだよ
魔神族のアリマリスとして
愛しき子の姉として
父に殺された
私と 女神族に結ばれた弟 そしてその恋人である女神族の娘
私達魔神族側は
「魔神族でありながら女神族の手を取った罪」
「同胞である魔神族を殺した罪」
恋人は
「女神族でありながら魔神族と結ばれた罪」
「敵である十戒を筆頭とした魔神族を救った罪」
によって罰を受けることとなり
魔神王と最高神から一つずつ 呪いを掛けられた
弟は最高神によってかけられた 二度と歳を取らず 死んでも魔神王に感情を奪われ蘇る 不老不死のような呪い
恋人は人間として短い人生を何度も繰り返し その都度前世の記憶は全て忘れる
万が一前世の記憶を全て思い出してしまったら たとえ何があろうと 何かに守られようと必ず3日で死んでしまう
そして転生するたびに必ずメリオダスと出会って恋に落ち
必ず彼の目の前で命を落とす呪い
私は 前世の記憶を思い出した大切な人を亡くしてしまう
または 亡くさないようにする代わりに
自分が 自身の呪いの化身に殺される呪い













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。