次の日、情報収集に向かった、千田波空斗と高岡ミロからの報告があった。
2人ともあまり口にしたくないのか、少し言い淀んだ後に話し出す。
芳賀柊斗が問いかける。
そのあと間を開けて、すごく嫌そうに顔を顰めながら千田波空斗が続ける。
各々が今までの情報と、己の情報を繋ぎ出す。
芳賀柊斗が冷静に分析する。
しかし、芳賀の話を聞いた温世が冷静に懸念点を挙げる。
李玖も同じことを考えていたのかそれに被せるように続けた。
李玖の言葉が落ちた瞬間、空気が一段重くなる。
誰も否定しなかった。否定できなかった、が正しい。
沈黙を割ったのは筒井俊旭だった。
ノートパソコンの画面を回転させる。
そこには、おそらくその裏があると言われる企業名義の資金の流れと、いくつかのダミー会社。
俊旭と璃空は相手の会社を細かく調べていたらしい。
八神が首を傾げる。
その言葉に俊旭は頷く。それに続けるようにミロが話す。
旺太郎が静かに言葉を継ぐ。その後ろから画面を覗き拍子抜けだと言わんばかりに駿太が話す。
千田波空斗が小さく頷いた。
その言葉に、近藤駿太が鼻で笑った。
八神と世梛は顔を見合わせ、お互いが探っている際に一度取り逃したもの交戦した緋蜘蛛の組員を思い出す。
阿久根温世が顔を歪め低く呟く。
李玖が珍しく笑わずに言った。
その瞬間、旺太郎の指が机を叩いた。
乾いた音が一つ。
短いが、力強い断定であった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。