第11話

第十一話
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2026/01/25 16:04 更新
今から洗い出すべきは、蜘蛛が一生懸命張り巡らせた糸である。
筒井俊旭
ほな恵比寿園で情報握っとるやつに聞きに行かな
千田波空斗
その役、俺が行く
千田波空斗が手を挙げた。
千田波空斗
顔が利くからね。争いは起こさないよ。先輩にいるしね
高岡ミロ
俺も
ミロが名乗りを上げた波空斗に続く。
高岡ミロ
話すことは俺に任せちゃってよ!いろんなとこにパイプ頑張って引いてんだから
旺太郎は頷いた。
中村旺太郎
波空斗、ミロ。頼んだ
近藤駿太
え〜じゃあ俺とダブルりくは?
駿太がだるげに聞く。
芳賀柊斗
駿太は黒い噂ある系のやつのとこ当たってきて
近藤駿太
えぇ!…めっちゃ死地で滅
芳賀柊斗
そういう狡賢い戦いはお前が1番得意だからな
近藤駿太
うぃーがんばりまーす
志賀李玖
え、僕らも?
戸惑い気味に李玖が尋ねると
阿久根温世
せやな、りっくんは駿太についてって
志賀李玖
あ、了解
志賀李玖
僕も姑息なことしちゃうぞ〜
近藤駿太
も、ってなに〜?『も』って
森田璃空
それじゃ俺はどうしたらいいですか〜?
阿久根温世
ほな、璃空はとっしーのサポート頼むわ
急に名前が上がり驚いたように、さっきまでタブレットと地図とを交互に睨みつけていた俊旭が顔を上げる。
筒井俊旭
お、よろしくな!
森田璃空
とっしーとペアや!うん!よろしくー
和やかな彼らの雰囲気に反して戦闘メンバーか出る幕ないかも…と、しょんぼりしだす。
八神遼介
戦闘メンツは?
中村旺太郎
お前たちは武力行使だ
高桑真之
ぶりょくこうし?
?を浮かべる真之をフォローする様に創世が話す。
武田創世
あーチンピラとかその辺脅して情報抜くのか
芳賀柊斗
そゆこと
竹野世梛
おぉ〜得意分野♪
各々得意武器の手入れを終えた手は、迷いがなかった。
ーーー
同じ頃。

暗い部屋。
コンクリートの床。
蛍光灯が一つ、低く唸っている。

山本龍人は、椅子に縛られていた。手首は痺れ、足先の感覚も曖昧だ。だが、意識ははっきりしている。

目の前に立つ男は、静かだった。
怒鳴りもしない。笑いもしない。
モブ
お前のところは随分優しいんだな。本当に武器を捨てるとは…
龍人はなにも答えない。
ただ悔しげに唇を噛み、視線を逸らす。
モブ
まぁどうせ、喋らないのは分かってる
その言葉に、龍人はわずかに目を動かした。
モブ
君は本当に使えそうだ。
山本龍人
(絶対にメンバーには迷惑かけない)
心の中で、龍人はそれだけを繰り返す。
モブ
安心しろ
男は扉に向かって歩き出す。
モブ
まだ殺さない。――今は、ね
扉が閉まる。

闇の中で、龍人は静かに息を整えた。
怖くないわけじゃない。震えないわけでもない。

それでも。
山本龍人
(みんな来てくれる)
それだけは、疑わなかった。

拷問器具やら薬やらなんやら。全てが揃ったこの部屋で、龍人はどれだけ耐えられるのだろうか。
ーーー
恵比寿園の夜が、また動き出す。
蜘蛛の糸は、切られ始めている。

そして、氷と絆は、もう引き返さない。

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