⁇? side

地下で薬品の調合をしている時だった
どこからか
天使のような歌声が聞こえてきて
俺はすぐに
椅子から立ち上がり
階段を駆け上った
螺旋階段を
真ん中くらいまで登った時点で
「あなたの声だ」
とすぐに分かった
メロディーからして
彼女はたぶん
明日のお披露目会でヒョンジュが歌う
「Think Of Me」
を歌っているんだと思った
誰も真似することができない
あなたの歌声は
他人を魅了する力を持っている、
ということを
俺は遥か昔から知っている
俺は急いで階段を降りて
地下室に入ると
古びた戸棚から
一枚の紙とペンを取り出し
手紙を綴った_____________________













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!