第7話

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2024/06/26 08:32
チョン執事は突然のチョンハさんの登場に混乱し

た。

救急医学科専攻の時に2人は付き合っていた。

久しぶりの再会なのに安否すら聞いてくれないチョ

ン執事の態度にチョンハさんは心を痛めた。

チョンハはチョン執事をずっと待っていたのだっ

た。

チョン執事は

「待てばいい。ぬるくなる。冷める。時が過ぎれば

大丈夫になる」

と言い放った。

チョンハさんは

「まだあなたのせいだと思っているの?私のせい?

時が解決してくるものではないでしょ」

と聞き返した。

またモナにも心境の変化が訪れた。

チョンハさんがチョン執事の初恋の相手だと知って

から、チョン執事がさらに気になり始めたのだ。

昼ご飯を一緒に食べてほしいという顧客からの依頼

でモナとの約束をキャンセルしたチョン執事。

ところが顧客とはチョンハさんだった。

モナはチョン執事がチョンハさんと一緒にいるのを

見て、慌てて身を隠した。

自分との約束を取り消した理由がチョンハさんと会

うためだったと勘違いしたモナは寂しく思った。

モナとチョン執事は、事故で田舎にある祖母の家で

一晩を過ごすことになった。

そこで2人はお互いについてもう少し深く知ることが

できた。

なかなか本心を明かさないチョン執事は、知らない

うちに感情を出し始めた。

医者だったというチョン執事の言葉をただ黙って受

け入れたモナ。

モナ執事が医者を辞めた理由を聞いてこないのが気

になっていると、モナは卓球選手をあきらめるしか

なかった自分の話を始めた。

そして

「みんな事情があるから辞めるんでしょう。だから

話さなくてもいい」

と言った。

それ以降、モナの頭の中からチョン執事が離れなか

った。

「何でもしてあげたいし、何よりドキドキする。こ

れが好きってことだよ」

とソラに言われ、自然とチョン執事を思い浮かべた

モナの心もなぜかドキドキし始めた。

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