マキナside
あぁもう…!!
あの子ったらどこにいんのよっ!!
ほんと見つかんない…
どうしよう……
魔法使ってあの手この手で
あの子を探索してるけど、
手がかりのひとつも無い。
…隠すのが上手いわね、犯人は……
私はある子のもとを訪ねた。
彼女はアカネ。
実来と仲の良い女の子だ。
この子なら…
何か手がかりがあるかも……
む、と目を瞑って力んでいる。
多分…わかると信じて
アタシも待ってみる。
情報を貰ったので
魔法でその場所まで瞬間移動する。
物々しい雰囲気というか、
なんというか…
私には生体反応という
常時発動しているものがあって、
それに反応があれば生きているし、
反応がなければ死んでいるというもの。
反応の強さによって
生命力がどのくらいか分かるんだけど…
……あれ、生体反応が弱い。
なんで?
実来の反応…??
あともう1人…誰?
その古小屋の中へ足を踏み入れる。
生体反応は弱まるばかり。
なんで…なんで。
やめて、死なないで欲しい。
無事であって…お願い……っ
ここね、ここに実来が…
そこには、いつもとはかけ離れた実来。
手首を鎖で繋がれ、
意識は朦朧と、白目を剥いていて…
全身血まみれ、服もボロボロ。
なん…で……
衝撃的すぎることを言われ、
私は硬直してしまった。
無理もないだろう、
見ただけで限界なのは一目瞭然。
でも…殺せだなんて……
実来に治癒をしてあげようとしたそのとき。
後ろから声が聞こえた。
その姿を見た私の頭に血が上った。
は、なんでこいつなんかに
私の実来が奪われなきゃいけないの?
意味がわからないわ。
絶対…
絶対に……
ヤツに掌を向ける。
怒りと殺意を込めて、
私の全力の魔法を放つ。
魔法で鎖を壊す。
肩に重しが乗る感覚があったが、
構わずに実来に触れて治癒をする。
鼻血も出てきた……
まさかもう限界だと言うの?
拠点の方に力を注ぎすぎたかしら……
そのまま二人で逃げようとした。
実来の手を引き、一直線に扉まで。
鍵を開けて部屋を出ようとした。
後ろから体を貫かれた。
基本的には大丈夫、なはずなんだけど…
血が止まらない、視界が霞む…
多分急所掠ったわね…これ……
そんな言葉が聞こえた直後には、
私の意識はもうなかった。
未来太鼓side
クソッ、こんな所で立ち止まってられない。
でも今は…
今は、動いちゃダメだ。
動いたら殺される。
殺すつもりは無い?
嘘をつくな。急所掠ってるんだぞ。
絶対殺す気だった、この野郎…
……背を向けたな、アイツ…
今なら殺れる。
マキナの恨み…
フードが外れ顔が見えた。
…よく見知ったアイツのはず、
そんな。バカな…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。