それからグクは徐々に
『常連客』 … と呼べる程の頻度で
私の店へと足を運んでいた
気が付けば 彼は私の事を『ヌナ』、
そして私は彼の事を『グク』、
そうやって呼び合う仲になってた
ー ___ カラン コロン 🎐

今日で …
彼の何度目の予約になるだろうか?
彼の腕にぎっしり有る刺青を目にすれば
もうかなりの回数をいってるのだと分かる

むんっと口を尖らせるグク
その顔で 子供じゃないもんって
言われてもなぁ〜 ㅎ

彼が私の肩にくっつくように寄って来て
スマホの画面を見せてくれてると …
ー ___ カラン コロン 🎐
私の店は予約制だから、グクと個室に居る間に
誰かが勝手に入店した音がしたのが不思議で
グクに『ちょっと待ってね』と言ってやってから
個室を出たら

物騒な事を笑って言って
結局私の後をついて来た
入り口のドアに繋がる短い廊下へ向かい ___
ー __ ヒョコ ッ
廊下を覗き込むと
ドアの前でニット帽を取り
サングラスを直すある人物の姿が目に入った
ー ペコ …

腰が抜けて、その場に座り込みそうになった私を
グクが咄嗟に支えてくれた
私は震えたままで …

う、 うそでしょ …
同世代である 我が推し ジヨン こと、
G-Dragon が私の店に来るなんて っ … !
私は顔を赤くして、うまく言葉を発せずに
口をぱくぱくさせていると ___ …
ー ____ ズイ ッ

… あ、 私が上手く喋れなくて
代わりに説明してくれてる?
なんか彼の目が笑ってないように見えたけど
グク、親切だなぁって … その時そう思った
🕸️🐰 𝑵 𝒆 𝒙 𝒕 » » »














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。