第47話

第十三話
68
2026/01/18 03:00 更新
他に、ワンダーランズ×ショウタイムへ、曲を書き、その際に、ショーに出ないか、と誘われたが、演技はできる気がしないので断った。
ショー用に曲を書き下ろす程度ならやろうか? と
だけ言っておいた。
それでもすごく喜んでいたので、まぁこれはこれで良かったかな、と思う。
そして、翌日の朝イチ。
俺は、珍しくムスッとした表情の雫と、腕を組む志歩の前で正座していた。
(なまえ)
あなた
俺は何故正座を・・・・・・?
恐る恐る、といった具合に聞くと、志歩から冷ややかな目線を向けられる。
俺なんかしたか・・・・・・?
日野森志歩
日野森志歩
あのさ・・・・・・なんで言ってくれなかったの?
はて・・・・・・?まだ何か秘密にしていたか?
日野森雫
日野森雫
あのね、あなたの下の名前(前から二文字)くん、しぃちゃんはね、あなたの下の名前(前から二文字)くんが動画投稿をしているのを、隠さずに教えて欲しかったそうよ?
そんなの・・・・・・
(なまえ)
あなた
言えるわけないじゃん・・・・・・
特に、俺のような中途半端な立ち位置の人間は、家族にさえ言うのも憚られる。
日野森志歩
日野森志歩
私もそこは理解してるつもり。
でも、そんなに私達は、信用できないの・・・・・・?
志歩の心の吐露を聞いて、俺は、もう何度目かも分からない後悔をする。
ほんの少しでも信用、信頼して、秘密を打ち明けることが出来ていたのなら。
そんなたらればを想像して、虚しくなる。
少なくとも、そんなことを考えて居るうちは、志歩の悲しみを和らげることなんてできやしないだろう。
(なまえ)
あなた
ごめん、志歩。雫もごめん。
もっと二人のことを信頼しておくべきだった
二人に正面から伝える。
そんな時、ローテーブルに置いていたスマホから、以前、『開かれた窓のセカイ』で出会ったミクがこちらを見ていた。
柔らかい微笑を浮かべ、俺と目が合うと、ウインクしてきた。
少しだけ笑ってしまいそうになったが、それを抑える。
不意に、胸にどこか温かい感覚ができたような気がした。
日野森志歩
日野森志歩
私も、ちょっと言い方キツかった。ごめん
雫が志歩の隣で笑顔でうんうん、と頷いてみせた。
(なまえ)
あなた
・・・・・・そういえば、思い出したんだけど・・・・・・
そう前置きして、俺はかねてより考えていた計画を二人に話した。









その日の夜、俺は部屋で一人ヘッドフォンを着け、パソコンと向き合っていた。
まぁ、厳密には一人ではないが。
暁山瑞希
暁山瑞希
『ねぇ日野森くーん』
不意にヘッドフォンからそんな陽気な声が聞こえて来る。
(なまえ)
あなた
ん? どうした?
暁山瑞希
暁山瑞希
『今色んなグループに曲作ってるじゃん?』
(なまえ)
あなた
まぁ、勝手に始めてしまったけど、一応やってるな
暁山瑞希
暁山瑞希
『ボクMV作るところ見たくってさ〜
いつか家行っていいかな〜って』
(なまえ)
あなた
あー、まぁ、それは別にいいが・・・・・・」
東雲絵名
東雲絵名
『ちょっと、それだったら私もジャケット描くところ見たいんだけど!』
絵名の声が間髪入れずに届く。
それに奏が「落ち着いて・・・・・・」と声をかけていた。
まふゆさんは、多分聞いてるけど反応する必要無いと思ってるんだろうな。
これがここでのいつもの日常らしい。
(なまえ)
あなた
あ、俺来週の頭に転校の手続きのために学校に行く予定だったから、瑞希も学校行くなら一緒に家に帰るか?
そう聞くと、え、とまふゆを除く全員が素っ頓狂な声を上げた。
(なまえ)
あなた
・・・・・・そんなに驚くことか?
暁山瑞希
暁山瑞希
『そりゃあ、てっきりもう学校には行かないかと思ってたからねぇ』
東雲絵名
東雲絵名
『行くのは賛成だけど・・・・・・大丈夫なの?色々と』
二人が口々に心配をしてくれる。
(なまえ)
あなた
大丈夫かどうかって言われたら、まぁあんまり大丈夫ではないな
東雲絵名
東雲絵名
『じゃあまだ行かない方がいいんじゃないの?』
(なまえ)
あなた
行かなきゃ諸々の手続きができないからな。
それに、いい考えがある
そこで、俺は志歩と雫に話したプランを、四人に語って聞かせる。
天丸
天丸
はい!第十三話です!
茜
おつかれー
天丸
天丸
いじめ問題ってなると、うちらが四人の中で一番身近だよねー
茜
まぁ、お互い別々の件で当事者だな
天丸
天丸
だからこそ思うけど、お互いに虚しいよね、ああいうのって
茜
あたしらみたいな奴からしてみれば、されてもなんとも思わんしな
天丸
天丸
確かに。あなたの下の名前くんもそれは同じかも?
(なまえ)
あなた
まぁ、そうっすね。
正直時間の無駄だろって思ってはいます
茜
ドライだな
天丸
天丸
え?茜先輩が言います?
茜
お?やるか?
天丸
天丸
やっべ、逃げろー
茜
待てや
(なまえ)
あなた
あら、行ってしまった・・・
じゃあ、俺が締めるとしますかね
(なまえ)
あなた
それでは、お疲れ様でした

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