担任の話が終わって皆が帰っていく中、
私は同じクラスのあの2人にバレないように
黙って帰った。
もうみんなとは関わらない。
そうすれば、みんなのことを守れると思ったから。
自分の下駄箱から靴を取りだし帰ろうとすると..
「あれー?もう帰るんですかー?」
『あんたたち...』
「これから付き合ってもらうところあるんですけどー」
『どこなの。』
「いい所〜!」
『分かりました。』
私は女たちについて行く。
そこは女子高校生が行きそうなスイーツ店
これっていじめ?
なんて思っていればどんどん注文する女たち。
私の注文を言える隙なんて無くて、
女たちが注文し終わると、
以上です。なんて言って、
定員さんも確認をして厨房に行ってしまう。
「あ、あんたの奢りだからね?」
『え?』
「だーかーらー!あんたの奢り♡」
『え、でも...』
「何?大事な、大事な、お友達。」
「いじめてもいいの?」
『分かりました。』
何も言い返すことは出来ずに、
私はこの日から毎日奢らされた。
勿論。
私は何も食べることが出来ずに...
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!