第4話

普通の男子高校生
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2019/02/06 07:59 更新
だからか。茶色の瞳…なんだか見覚えがあると思ったら。


あの時のあの少年でしたか。

被害者の妻に殴られている時、玄関のドアからこっそりと見ていたあの少年でしたか。


そう……同じ歳だったんだね。

吉田 ちこ
…それで見つかったの?
その答えが何よりも怖い。

でも、その心配は要らなかった。
八神 煌
いや、まだ見つかってない。
吉田 ちこ
…!?……そっか。
まだバレてない。まだバレてない。

まだ……大丈夫だ。まだ…大丈夫……。
八神 煌
最初はさ、お前が犯人じゃねーか。って疑ったけど…
あははっ、私が犯人ですよ。

私が11年前の事件の犯人…ですよ?
八神 煌
昼休みの話を聞いてさ…
八神 煌
ちょっと違うかなって思ったんだ。
そして、改めて真剣な顔をして確かめてきた。
八神 煌
違うよな…?
吉田 ちこ
ううん、違うよ。
そう言われて…『そうです。』って答える馬鹿な犯人いますか?

いないでしょ…。
八神 煌
そっか…!
そう答えると、八神はちょっとほっとした顔になった。

本当…馬鹿ですね。

まぁ、私にとっては好都合だ。

吉田 ちこ
ねぇ。
吉田 ちこ
その犯人…私も探すの手伝おうか?
何故そんなことを言ってしまったんだ?

もう関わらない方がいいのに。
八神 煌
本当か!?
吉田 ちこ
うん。聞いてしまったからには…なんか力に慣れないかな?って思ってさ
いや、よく考えたらそっちの方がいい。

近くにいて、情報を聞いた方が…私が犯人だってバレないように…

こっちも工夫出来る。



ごめんね、八神さん。

…あなたを利用します。
八神 煌
助かる!正直1人じゃ見つけられないって思ったんだ
八神 煌
協力してくれたら、思ったより早く見つかるかもな!
あー、八神ってそんな風には笑うんだね。

笑ったの初めて見たかもしれない。



その笑顔が…全てを、真実を知ってしまった時、消えてしまうんだな。と思うと…ちょっと苦しかった。



でも、自分を守るためだからー。
吉田 ちこ
もし、犯人が見つかったらどうするの?
八神 煌
決まってるじゃん
八神は、笑いながらこう言った。
八神 煌
復讐するよ。
だって、その人に父を殺されたからね。
……あなたが私を復讐したいのはよく分かる。

私も、あなたのお父さんに復讐で殺した。


でも、なんも変わらなかったよ。
自分が自分を殺すような状態になったよ。


復讐しても意味無いよ!って言えるわけがない。

私にそれを言える権利はないから。




でも、どうしても心のどこかで『私と同じ道を歩いて欲しくない。』と言う私がいたので…

ちょっと言葉を変えて言ってみることにした。
吉田 ちこ
復讐してもすっきりしないかもよ…?
八神 煌
いや、すっきりするんだよ。
八神 煌
少なくても…俺は…
その以上は何も言わなかった。

その後は、あなたの勝手だ。私は、関係ない。
八神 煌
あ、名前聞いてなかったよな?
吉田 ちこ
あ、吉田  ちこ。改めてよろしくね。
八神 煌
…ちこ……?
うん。そう犯人の下の名前と同じですよ。

おかしいよね、…気づくかな?
八神 煌
(ま、ちこっていう名前…世の中に沢山いるもんな…。名字も違うから、大丈夫だろ。)
八神 煌
吉田  ちこなんだな!
俺の名前は…
吉田 ちこ
八神  煌。自己紹介の時に聞いたよ。
そこまで言っても…まだ信じるのですね。

後になって絶対に後悔するよ、あんた。
八神 煌
そうだったな!

八神は、見た目は大人しく見えるけど…

こんな風に話してみたら…明るくて馬鹿で…やっぱり普通の男子高校生だった。














こうして…私のちょっと変わった日常が始まった。

さてさて、いつまで持つのでしょうかー。



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