朝、八神が私に話しかけているのを見て…不思議に思った葵が聞いてきた。
昨日のこと、言えないもんなぁ……。
そう言って、笑い誤魔化そうか。
私とは楽しそうに話していたのに…
葵と話す時は、冷たい目だ…。何なん…。
右に座っている八神を見る。
そうか、だから不思議に思ったんだね。
なんとなく…オーラから読み取れる。
女子が八神に話しかけると、冷たい目で睨み、痛い言葉を言っているのを何度か見かけた。
葵は、八神のことが気に入らないのか…見るたびに睨む。
二人とも…落ち着きな…。
この微笑みは、絶対になんか悪い事をした顔。
葵は、変わらず…元気だね。
ポニーテールを揺らしながら葵が教室から出ると、続けてあの事件の話が始まった。
今、話している相手……とかね?
そう言うと、八神は頭を抱え…ため息をついた。
そう…バレてさ、いじめられてしまった。
『人殺しなんて生きる価値なんてないんだよ!』
『はよ死ねよ!人殺しが!!』
って耳にタコができるぐらい言われたよ。
八神は、下を俯きながら「あぁ。」と答えた。
とっても怖いね。とっても…怖い世の中だ。
そうと小さく呟いたの聞こえた。
『復讐しないと、あなたが生きていけない?』
ずっとモヤモヤが溜まって…どうしようも出来ないのかな?
私のせいで…あなたがずっと苦しんでいるのなら…本当に申し訳ない。
でも、私も生きたいんだ。………うん?
私って生きたいの…?
別に生きなくてもいいよ。って心のどこかでそう言った。
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朝、事件の話をしてから八神はテンションが低い。
あの事件が思い出して…もっとモヤモヤが増えて…立っても座ってもいられなくなったのかな?
今も……苦しんでるんだね。
それなのに私は、過去を隠して…なかった事にして…普通に生きている。
《罪悪感が初めてちょっとだけ湧いた。》












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。