第5話

頁4
196
2026/03/13 11:34 更新






 ー 頁4 ー





鳳楼 婪
ねぇいるま、俺の友達になってよ


 らんは 口角を少しだけ上に上げ、

 妙に得意げに提案をした

出雲 逢琉眞
...友達って、なろうって言って
なるもんじゃねぇだろ
鳳楼 婪
そうなん?
俺、ずっとここ王宮に居るからわかんねぇや


 らんの目は遠くを見ていた

 彼は生まれた時からたったの一度も

 王宮の外に出たことが無い

 だから同年代の人と話す機会も無ければ

 "友達"という存在を、彼はまだ知らなかった


出雲 逢琉眞
(変な奴...)
出雲 逢琉眞
まぁ、友達なってやっても良いけど
鳳楼 婪
ほんとっ!?
出雲 逢琉眞
...お、おう


 らんの煌々とした目を前に、

 いるまは若干たじろぎながらも頷く


鳳楼 婪
やった、


 喜びを隠しきれず、呟くように零した


 少し俯いてはにかむ らんに釣られ、いるまも微笑む






 一方 南庭では、朝から続いた宴が

 終わりを迎えようとしていた。

プリ小説オーディオドラマ